「10月以降のキャッシュレス超実務セミナー」セミナーレポート

スタッフからのお知らせセミナーレポート

2019年11月26日火曜日、商工会議所の主催にて「10月以降のキャッシュレス超実務セミナー」を開催しました。内容を一部抜粋し、セミナーの様子をお伝えします。

講師:佐藤 一義(さとう かずよし)講師

 

主催:商工会議所

受講対象者:商工会議所会員の方

セミナーの告知ページはこちら

キャッシュレスセミナー風景

 

キャッシュレス決済の実際

キャッシュレスセミナー風景

スライドで街頭の店頭掲示を例として、説明する佐藤講師。

「キャッシュレスに対応していても、マークを店頭掲示していないお店があります。これはとてももったいないです」

キャッシュレスマーク
キャッシュレス・ポイント還元事業加盟店マーク

 

店頭でキャッシュレスに対応しているか判断がつかない場合に、店の中に入って店員の方に「キャッシュレスに対応していますか?」と尋ねるのはなかなか勇気が要りますし、面倒に感じます。ポイントが欲しいけれど面倒を避けたい消費者は、そこまでするくらいなら店頭に加盟店マークが掲示されているお店を選んでしまうでしょう。

 

キャッシュレスに対応したなら、忘れずに店頭掲示することが大事だと、佐藤講師は繰り返しました。些細なことと思っていることほど、忘れてしまいがちです。些細なことでも漏れがないように進めることが、無駄のない仕事をするために大事であることが理解できました。

 

キャッシュレス決済のインフラ化

キャッシュレスセミナー風景

スライドを用いながら、社会インフラがデジタル化された歴史を振り返り、キャッシュレス決済は今後社会インフラの一部となっていくであろう、との見通しを説明します。

 

「通信システムの元をたどると、連絡を取るための道具は始め電話でした。電話から書面でのやり取りもできるファックスが開発され、その後はメールへと移行しました。現在はSNSというツールが広く利用されています。社会インフラは時代と共に進化しています」

 

受講者自身での振り返り演習

セミナー風景

受講者ご自身の事業に関して、キャッシュレス導入による売り上げの変化を、表に書き出す演習を行いました。

受講者自身で振り返った後、事業者がキャッシュレスのメリット・デメリットについて注意したいポイントを解説しました。

 

「日本人はポイントに弱い」

統計データを用いながら、多くの消費者がポイントを意識していることを説明しました。その割合の高さに、筆者自身も驚きました。

「もしも一皿食べるごとにその場で100円取られる回転寿し店があったなら、どう感じますか?」

経済行動心理学の視点からの例え話を用いて、キャッシュレスで支払うことで「お金を支払った感覚」が現金で支払う時とは段違いに違ってくると話しました。この例え話には筆者も頷かされました。

「手数料をこわがらず、正しく捉えることが大事です」

キャッシュレスにすれば売り上げが上がる、とは言い切れません。決済事業者に支払う決済手数料を考える必要があります。必要以上に手数料を大きく捉え過ぎず、きちんと計算して、その分売上を上げることで、利益を落とさずに伸ばせます。売上を上げる工夫も同時に必要となることを伝えました。

 

キャッシュレス決済の活用方法

キャッシュレスセミナー風景

キャッシュレスへの対応と併せて行うことで、経営を円滑にする手段を提案しました。販売履歴や顧客情報のデータ化、会計処理のデジタル化など。例として具体的なサービスを参考に提示し、アドバイスしました。

 

まとめ

キャッシュレス導入、事業者にとっては決済手数料が一番気になるところでしょう。本セミナーではキャッシュレス事業者ごとの具体的な違いについても解説がありました。実際に講師自身が導入した経験からのお話でしたので、きめ細かく違いがわかりました。

毎日忙しい中で、新しいことに取り組む時間を割くのは大変です。また、デジタルが苦手などの理由から、複数使い分けるのはなかなか難しいかもしれません。しかし長い目で見たなら、小さなことの積み重ねが大きな違いを生み出します。セミナーで経験者からの知恵を得ることは、結果を出すための早道になると感じました。

(文章/スタッフ黒沢)

 

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