各SNSの特徴とGoogleビジネスプロフィールを活用した新たな宣伝方法

2024年9月に、岩手県中小企業団体中央会にて、SNS各ツールの特徴とGoogleビジネスプロフィールを活用した新たな宣伝方法についてお伝えするセミナーを実施させていただきました。

本セミナーの実施ポイント

  • 主要SNSプラットフォームの特徴と適切な使い分け
  • 現代の購買行動プロセス「ULSAS」の理解と活用法
  • 効果的なSNSプラットフォーム選択の基準
  • Instagramを中心としたビジネス活用の具体的方法

担当講師 柿沼 穂乃香(かきぬま ほのか)

東京女子大学卒業後、Web広告代理店のマーケティングプランナーとして、ADNW・DSP・SNS等のWeb広告事業に携わる。その後、某ライブ配信プラットフォームのカスタマーサクセス部署において、ユーザーマーケティングを実施。2020年に独立し、現在はコンサルタントやディレクターとして、ライブ配信の普及に取り組んでいる。大手ECモールのライブコマース配信企画など、多くのコンテンツに携わっており、SNSやショート動画と組み合わせたプロモーションも得意。

SNSマーケティングの最新トレンドと効果的な活用戦略

デジタル時代の到来とともに、SNSマーケティングは企業にとって不可欠なツールとなりました。しかし、多くの企業がその重要性を認識しながらも、効果的な活用方法に悩んでいるのが現状です。本セミナーでは、SNSマーケティングの最新トレンドと、それを活かした効果的な戦略について、実践的な視点からお伝えしました。

日本のSNS事情:6つの主要プラットフォーム

まず、日本で主に使われているSNSプラットフォームについて見ていきました。現在、以下の6つが主要なプラットフォームとして挙げられます:

  1. LINE:1対1のコミュニケーションを中心とした、日本で最も普及しているメッセージングアプリ
  2. YouTube:幅広い年齢層に利用されており、特に45歳以上のユーザーが4割を占める動画プラットフォーム
  3. X(旧Twitter):文字情報を中心とした、リアルタイムな情報共有が特徴のプラットフォーム
  4. Instagram:10-20代を中心に人気があり、女性ユーザーが半数を占める写真・動画共有アプリ
  5. TikTok:ショート動画を中心とした、若年層に人気の急成長プラットフォーム
  6. Facebook:ビジネス向けの機能が充実した、グローバルで最大のSNSプラットフォーム

これらのSNSは、それぞれ特徴と主なユーザー層が異なります。例えば、LINEは日常的なコミュニケーションツールとして幅広い年齢層に利用されている一方、TikTokは若年層を中心に短尺動画のトレンドを生み出しています。

SNSプラットフォームの選び方と優先順位

すべてのSNSプラットフォームで活動するのは時間と労力の面で非常に大変です。そのため、自社のターゲット層に合わせて、まずは1つのプラットフォームに注力することをお勧めします。

  1. Instagram:ビジュアル訴求力が高く、カタログ的な使い方が可能
  2. YouTube:動画コンテンツの発信力が強く、幅広い年齢層にリーチ可能
  3. TikTok:高い拡散力を持つが、リスクも考慮が必要
  4. X(旧Twitter)とFacebook:優先度を下げても良いが、業種や目的によっては有効

特にInstagramは、以下の理由から多くの企業にとって最適な選択肢となり得ます:

  • 写真・動画でビジュアル訴求が可能であり、商品やサービスの魅力を直感的に伝えられる
  • 投稿が時系列で整理され、カタログのように閲覧可能なため、ブランドイメージの構築に適している
  • ストーリーズ機能で24時間限定の情報発信が可能であり、タイムリーな情報提供やキャンペーンに活用できる
  • ビジネスアカウントの機能が充実しており、インサイト分析や広告出稿が容易

ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、実際のプラットフォーム選択は自社の業種やターゲット層、マーケティング目標によって変わってきます。例えば、B2B企業であればLinkedInやFacebookの方が適している場合もあります。

SNS活用の重要ポイント:ULSASサイクル

SNSマーケティングを効果的に行うためには、「ULSAS」という現代の購買行動プロセスを理解することが重要です。ULSASとは以下の5つのステップを指します:

  1. Upload:ユーザーによる投稿
  2. Like:「いいね」による評価
  3. Search:SNS内での検索
  4. Again Search:Google等での再検索
  5. Share:情報の共有

このサイクルは、従来のAIDMAやAISASモデルとは異なり、SNS時代特有の消費者行動を反映しています。例えば、ある商品に興味を持ったユーザーが、まずInstagramで関連投稿を探し(Search)、「いいね」をつけ(Like)、さらに詳しい情報をGoogleで調べ(Again Search)、最終的に自身のSNSで感想を共有する(Share)といった流れです。

このULSASサイクルを意識した投稿戦略を立てることで、より効果的なSNSマーケティングが可能になります。具体的には、ユーザーの投稿を促す仕掛けを作ったり、「いいね」が集まりやすい魅力的なコンテンツを制作したり、検索されやすいハッシュタグを活用したりすることが重要です。

まとめ:SNSマーケティングの成功に向けて

SNSマーケティングは、現代のデジタルマーケティングにおいて欠かせない要素となっています。しかし、その効果を最大限に引き出すためには、単に投稿を続けるだけでなく、戦略的なアプローチが必要です。

本セミナーで学んだ「ULSAS」の概念を理解し、自社のターゲット層に最適なプラットフォームを選択し、質の高いコンテンツを一貫して発信していくことが重要です。また、データ分析に基づいた継続的な戦略の最適化や、有料広告の効果的な活用も、成功への鍵となります。

SNSマーケティングの世界は日々進化しており、常に最新のトレンドやテクニックをキャッチアップしていく必要があります。そのためには、定期的な学習や情報収集が欠かせません。

ジャイロ総合コンサルティングでは、このようなSNSマーケティングに関する最新の知識やスキルを学べる研修プログラムを提供しています。実践的なワークショップや事例研究を通じて、自社のSNSマーケティング戦略を磨き上げることができます。

SNSマーケティングの成功は、一朝一夕には達成できません。しかし、正しい知識と戦略、そして継続的な努力があれば、必ず結果につながります。今日学んだことを基に、自社のSNSマーケティング戦略を見直し、より効果的なアプローチを実践していってください。

最後に、SNSマーケティングは単なる販促ツールではなく、顧客との関係構築の場でもあることを忘れないでください。ユーザーの声に耳を傾け、真摯にコミュニケーションを取ることで、長期的な信頼関係を築くことができます。そうした努力が、最終的にはブランド価値の向上と、ビジネスの成長につながるのです。

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