小さなお店のためのマーケティングセミナー(蕨商工会議所)開催レポート
はじめに
2024年6月18日、弊社会長大木ヒロシ氏による「小さなお店のためのマーケティングセミナー」が、蕨商工会議所にて開催されました!
本セミナーは、制度改正等の課題解決環境整備事業の一環として開催されたもので、複雑化・高度化する経営課題等への対応などを包括した内容となっております。
差別化とDX化
内容としては、大きく2点について触れられました。
- 同質化を避け、差別化によって各事業者が提供している商品・サービスの付加価値を高めること
- 情報サービスやスマートフォン等の波及によって実現された「手のひらサイズの地球」という概念、及びIT・DX化による業務効率化の方法や心持ちについて
大木氏は、この「差別化」と「DX化」の二点は、変わりゆく世の中に対応するために必要不可欠な要素であり、それらを取り入れることは決して難しいことではないと力説しました。
参加者の方々からも、「簡潔で分かりやすい講義だった」といったお声をいただき、充実したセミナーになりました。
会場の様子
会場の様子は、蕨商工会議所様の公式インスタグラムに掲載されています。
セミナーに参加した診断士の方の感想
1)渡辺裕氏(中小企業診断士事務所 笑顔支援ラボ)
①参加してみての感想
- 少子高齢化や既存商圏での顧客減少という地域の事業者様が抱える共通課題に対するDXによる解決は、参加者のニーズによくマッチしていた、と感じた。
- 参加事業者の方々の関心が高く積極的に議論に参加していたのが印象的であった。
- 地域診断士がワークでファシリテーターを行うことにより少人数のグループでの議論が可能となり、事業者自身がセミナーのテーマについて話す機会ができて良かった。
②今回のセミナーで特に良かったこと、気がついた点
- amazonの財布や、石屋のコーヒーミルといった具体的事例の提示からの説明の流れが見事で、講義に引き込まれた。
- 余談をところどころに挟みつつ、参加者が差別化を自分事として考えるように誘導しているところが良かった。
- 講師の話術、時間通りにピッタリ収めたのが見事だった。
③講師+地域診断士との連携可能性についてのメリット
- 特徴のあるコンテンツを地域診断士が理解する機会となり、事業者の支援に活かせる可能性が高い。
- 講師と診断士が事前に打ち合わせの時間を持て関係を構築することになった、今後この関係を活かせる機会があればよい、と考えている。
④自由コメント
- 地元産品や地域特性を明確に出しやすい業種の事業者様を中心にセミナーを開催すると、より効果を上げやすいと感じた。
- ワークの進め方について事前に経営指導員から流れやセッティングの詳細が展開されたおかげで、円滑にワークに参加できた。
- ワークの講評部が時間オーバーしたために、最後の「経営革新計画」の説明が十分な時間が取れなくなって申し訳なかった。
- 同様な機会があれば、お声がけいただきたい。
2)金子孝弘氏
②今回のセミナーで特に良かったこと、気がついた点:
終了後、自社ホームページを通じて全国にファン(固定客)をお持ちの事業者様が、誰に向かって言うでもなく「これ迄やって来たことは間違いじゃなかったんだ・・・」と感慨深げに漏らしておられた姿が目に焼きついています。
大木先生のお話は、事業者様に新たな気づきを与えるに留まらず、すでに着手しておられる事業者様にも自信と元気を提供されたのだなと感心させられました。
3)石原 学氏
①参加してみての感想
→コンサルタントが一緒に講義を受け、上から講義ではなく同じ空間で横から支援しているという雰囲気作りができていたと思いました。
②今回のセミナーで特に良かったこと、気がついた点
→事業所様同士の交流が良かったと思います。私の時間配分が誤ってしまいもっと話してもらう時間を確保できればと思いました。
③講師+地域診断士との連携可能性についてのメリット
→事業者様同士だと見落としてしまいがちな視点や多角的な考え方のきっかけを与えてあげることができる。
④自由コメント
→②にも記載しましたが、私の経験の無さで事業所様にご迷惑をおかけしてしまいました。申し訳ございませんでした。
4)原田純氏
①参加してみての感想
(講師+地域の診断士の皆様と連携したセミナーでファシリテーターを行って感じたこと)
Bグループに参加しました。ファシリテーター金子先生の参加者の皆さんの意見の聞き方がうまいので、参加された3名様はそれぞれ積極的な発言をされ、うれしくもあり、頼もしくも思いました。大木先生のお話は、参加者にも非常にわかりやすかったのではないでしょうか。
②今回のセミナーで特に良かったこと、気がついた点
よかったことは①に書いたことです。
また参加者の積極的な発言を頼もしく思いましたが、グループにより多少の温度差もあるのかもしれないとファシリテーターの発表をうかがっている時に感じました。打合せをしていただいたのにもかかわらず、こうしたグループ間の差が出てしまいます。その点は難しいと思いました。
③講師+地域診断士との連携可能性についてのメリット
講義+ディスカッションのスタイルは考えていたよりも、参加者が受け入れやすく、また発言の機会があることにより、参加者もご自身の考えがはっきりするようにも感じました。それが積極的な発言につながったと思われます。ファシリテーター間の調整は重要ですが、連携可能性は高いと思います。
④自由コメント
わたしはサポートでしたが、最後にインバウンドについて皆さんにお尋ねしました。最近蕨の市街には、中国人が目立つとのことで、飲食業の方については、多少その恩恵があるようでした。しかし婦人服業の方は、恩恵はまったくないとのことでした。このあたり、商工会議所さんの音頭をとっていただき浴衣風のTシャツもどきを作り、それを着て外国の方に街を歩いてもらう等何らかの工夫が必要であります。蕨は駅前の商店街には活気がありますし、先ほどの中国人はお住まいがあるのかもしれません。必要性が無いのかもしれませんが、インバウンド客が積極的にお金を落としてもらう工夫があるのかどうか、なければ商工会議所が中心となり作っていただきたいところです。
5) 村田 祐己(中小企業診断士 / 株式会社ジャストイット)
①参加してみての感想
(講師+地域の診断士の皆様と連携したセミナーでファシリテーターを行って感じたこと)
地域の小規模事業者がマーケティング戦略を学ぶ場を提供できたことが良かったと思います。
私のグループでは遅れてきた方がいました。セミナー内容を聞かずにワークを行う必要性があったため、その方のフォローに気が取られ、グループで話す時間があまり取れなかったです。
②今回のセミナーで特に良かったこと、気がついた点
ワークショップ形式のセミナーは、参加者が自身の事業に基づいたマーケティング戦略を考える機会になり、実践的な学びが得られた点が非常に良かったです。ワークが上手にできた事業者は、即実行に移せるのではないかと思います。ただし、事業者は業種によっては地域性と組み合わせることが難しく感じてるように見えました。
③講師+地域診断士との連携可能性についてのメリット
講師の話を聴き、ワークを行う場合、事がセミナー内容を咀嚼できていない可能性もあると思います。講師との連携は、専門知識と地域特有のビジネス環境を踏まえた具体的なアドバイスを提供することができ、セミナーの質を高めることができました。地域の小規模事業者にとっても、セミナー後のフォローアップを通じて持続的なサポートを受けられる点が大きなメリットです。これにより、地域全体の経済活性化に貢献することが可能となります。
本セミナーに関するコラム
以下は、本セミナーに込めた想いや、地域活性化に向けた差別化戦略等について書かれたコラムです。
是非、ご覧ください!
担当講師
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