福山商工会議所ノーコードセミナー開催レポート – 月額2000円から始められるノーコードで業務効率化

2024.11.22

セミナーレポート講師ブログ

不景気時代に増加する「非生産性業務」。余計な報告書作成や詳細な説明要求、同じ金額での追加作業要請など、本来の価値創造とは異なる業務に時間を取られていませんか？

そんな課題を解決するのが、専門知識不要のノーコードツールです。本記事では、実際に3年で営業利益3倍を達成した中小企業診断士が、Gamma、Dify、kintoneという3つの実践的なツールを徹底解説。月額2000円から始められる具体的な導入方法と活用事例をご紹介します。

本記事では、先日開催され福山商工会議所主催で開催された「ノーコードツールを使ったDX超業務効率化セミナー」の内容をまとめて、中小企業が今すぐ始められるAI活用とDX推進の具体的なアプローチをご紹介します。月額2000円から始められるツールの活用法から、実際の成功事例まで、現場で即実践できる情報を凝縮してお届けします。

下記より記事を是非ご覧ください！

このブログから学べること

・不景気時代における非生産性業務の効率化手法
・月額2000円から始められるAI活用プレゼン作成術
・無料から始められるカスタムAI開発の実践方法
・1アカウント1000円からのkintone活用術
・IT導入補助金を活用した段階的な導入戦略

この記事の筆者：渋谷雄大（しぶや　たけひろ）

神奈川大学卒業後、訪問販売会社にて最年少トップセールスを樹立。その後、サプリメント専門チェーン事業部門の責任者として、ショッピングセンター・百貨店などへの出店戦略をはじめとして、人材育成、プロモーション・広報などを一手に引き受け多店舗展開を達成する。しかし、同社が倒産。責任者としてサプリメント専門チェーン事業の譲渡交渉を担当し、サプリメント専門チェーン事業を自然派化粧品会社への譲渡成功に導く。現在はジャイロ総合コンサルティングの代表として、創業支援、営業強化、店舗戦略、人材育成、販売促進、DX戦略など幅広い分野でコンサルティングを行う。講演数は年間150回を超える人気講師である。【資格・著書】　中小企業診断士/「繁盛店が必ずやっているチラシ最強のルール」（ナツメ社）

Table of Contents

DX時代の業務効率化入門

不景気を乗り越えるDX戦略

皆さん、こんにちは。今日は、不景気時代を乗り越えるための強力な武器、「ノーコードツールを活用したDX業務効率化」についてお話しします。

最近、「非生産性業務」という言葉をよく耳にしませんか？これは、本来の価値創造とは関係のない、余計な仕事のことを指します。具体的には、細かすぎる報告書作成や、必要以上に詳細な説明を求められること、さらには同じ予算で追加作業を要請されるようなケースです。

実は、こういった非生産性業務は不景気時代に増加する傾向があるんです。でも、ちょっと待ってください。これって、むしろチャンスかもしれません。なぜなら、AIやDXツールを活用することで、これらの業務を効率化し、新たな付加価値に変換できるからです。

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増加する非生産性業務の実態

では、具体的にどんな非生産性業務が増えているのでしょうか？

余計な報告書作成：上司や取引先からの要求で、本来不要な詳細レポートを作成する機会が増えています。
詳細な説明要求：簡単な内容でも、念押しのための説明会や資料作成を求められることが多くなっています。
同じ金額での追加作業要請：予算は変わらないのに、「ついでに」と追加の作業を頼まれるケースが増加しています。

これらの業務は、本来の価値創造には直結しません。しかし、無視すれば取引先との関係悪化につながる可能性もあります。そこで注目したいのが、DXによる業務効率化なんです。

DXによる付加価値創造

DX（デジタルトランスフォーメーション）を活用すれば、これらの非生産性業務を効率化し、新たな付加価値を生み出すことができます。例えば：

AIを活用した自動レポート生成：定型的な報告書をAIが自動作成することで、人間は分析や戦略立案に集中できます。
クラウドツールによる情報共有：詳細な説明会の代わりに、クラウド上で必要な情報をリアルタイムに共有することで、コミュニケーションを効率化できます。
ノーコードツールによる業務自動化：追加作業の多くを自動化することで、人間はより創造的な業務に注力できます。

これらのDX施策により、非生産性業務にかかる時間を大幅に削減し、その分を本来の価値創造活動に充てることができるんです。

人材採用におけるDXの効果

DXの効果は、業務効率化だけにとどまりません。実は、人材採用の面でも大きなメリットがあるんです。

最近の若手人材は、企業のDX対応状況を重視する傾向があります。なぜなら、DXに積極的な企業は：

最新技術に触れる機会が多い
効率的な働き方ができる
創造的な業務に集中できる

といったメリットがあるからです。

実際、ある調査によると、DXに積極的な企業は、そうでない企業と比べて、優秀な若手人材の応募が1.5倍多いという結果が出ています。つまり、DXへの取り組みは、人材獲得の面でも大きな武器になるんです。

では、具体的にどのようなノーコードツールを活用すれば、DXによる業務効率化を実現できるのでしょうか？次のセクションでは、Gamma、Dify、kintoneという3つの実践的なツールについて、詳しく解説していきます。これらのツールを活用することで、専門的なIT知識がなくても、月額2000円程度から本格的なDXを始められるんですよ。

実践ツール徹底解説

さて、ここからは具体的なノーコードツールの活用法について、詳しく見ていきましょう。先ほど触れた非生産性業務の効率化や、DXによる付加価値創造を実現するための強力な味方となるツールをご紹介します。

Gammaの活用法

まずは、プレゼン資料やホームページ作成を革新的に変えるツール、Gammaについてです。

Gammaの最大の特徴は、AIを活用した文章の自動生成機能です。例えば、展示会用のランディングページを作成する際、従来であれば何時間もかけて文章を練り上げる必要がありました。しかし、Gammaを使えば、キーワードを入力するだけで、魅力的な文章が瞬時に生成されるんです。

さらに、多言語対応機能も見逃せません。海外展開を考えている企業にとって、言語の壁は大きな障害となりがちです。でも、Gammaなら自動翻訳機能を使って、日本語で作成したコンテンツを瞬時に多言語化できるんですよ。

具体的な活用例を見てみましょう。ある中小企業では、Gammaを使って補助金申請書の要約・整理を行いました。通常なら丸一日かかるような作業が、わずか2時間で完了。しかも、AIが重要なポイントを的確に抽出してくれたおかげで、申請の採択率が大幅にアップしたそうです。

価格面でも魅力的です。400クレジットまでは無料で使えて、それ以降も月額2000円からスタートできます。つまり、初期投資を抑えながら、高度なAI機能を活用できるんです。

DifyによるカスタムAI構築

次に注目したいのが、DifyというカスタムAI開発プラットフォームです。

Difyの最大の魅力は、自社専用のAIを簡単に作れる点です。例えば、ある不動産会社では、Difyを使って物件説明専用のAIを開発しました。このAIは、物件の特徴を入力するだけで、魅力的な説明文を自動生成。営業マンの負担を大幅に軽減しながら、成約率のアップにも貢献したそうです。

料金プランも柔軟で、サンドボックス（無料）からスタートできます。本格的に使いたい場合は、プロフェッショナルプラン（月額59ドル/5000回まで）もあります。

特に注目したいのが、自社サーバーにインストールできる点です。これにより、セキュリティを確保しながら、長期的なコスト削減も実現できるんです。

活用例をもう一つ紹介しましょう。ある飲食チェーンでは、Difyを使って献立提案AIを開発しました。このAIは、食材の在庫状況や季節、さらには各店舗の特性まで考慮して、最適なメニューを提案してくれます。結果、食材ロスの削減と売上アップの両立に成功したんです。

ChatGPTとの連携も魅力的です。例えば、商談ロープレAIを開発して、営業トレーニングに活用している企業もあります。リアルな会話シミュレーションで、新人営業マンのスキルアップを効率的に行えるようになったそうです。

ここまで、GammaとDifyという2つのノーコードツールについて詳しく見てきました。どちらも、専門的なIT知識がなくても、驚くほど高度な機能を活用できるツールです。次は、業務管理システムの代表格、kintoneについて詳しく解説していきます。kintoneを活用すれば、これまで紹介したツールとの相乗効果も期待できるんですよ。

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kintone導入ガイド

kintoneの基本設定

さて、ここからはkintoneの具体的な導入方法と活用術について詳しく見ていきましょう。kintoneは、サイボウズが提供する業務管理システムで、多くの中小企業がDX推進のツールとして活用しています。

まず、kintoneの基本設定から始めましょう。実は、kintoneは1アカウントあたり1000円という驚きの低価格から始められるんです。これは、多くの中小企業にとって大きな魅力ですよね。

では、具体的な設定手順を見ていきましょう。

アカウント作成：公式サイトから無料トライアルに申し込みます。
環境設定：会社名やロゴなどの基本情報を入力します。
アプリ作成：「+」ボタンから新規アプリを作成。テンプレートも豊富にあります。
フィールド設定：必要な項目（文字列、数値、日付など）を追加します。
アクセス権限設定：誰がどの情報を見られるか、編集できるかを設定します。

ここで重要なのが、プラグイン活用術です。kintoneの真価は、実はこのプラグイン機能にあるんです。例えば、TISというプラグインパッケージを使えば、年間7500円で108個ものプラグインが使い放題。これだけでも、業務効率化の可能性が大きく広がります。

特におすすめなのが「カレンダープラス」というプラグイン。これを使えば、複数のアプリのスケジュールを一元管理できるんです。営業案件とプロジェクト進捗を同時に把握できるなんて、便利ですよね。

Excel連携のテクニック

次に、多くの企業で課題となるExcel連携について解説します。実は、kintoneはExcelとの相性が抜群なんです。

まず、基本的な連携方法として、Excelデータのインポート機能があります。これを使えば、既存のExcelデータをkintoneに簡単に取り込めます。手順は以下の通りです：

kintoneアプリの「設定」から「CSVファイルからデータを読み込む」を選択
Excelファイルを.csv形式で保存
ファイルをアップロードし、フィールドの対応付けを行う
「読み込む」ボタンをクリック

これだけで、大量のExcelデータを一気にkintoneに取り込めるんです。

さらに、kintoneからExcelへのデータ出力も簡単。「エクスポート」機能を使えば、kintoneのデータを瞬時にExcel形式で出力できます。これにより、従来のExcel業務との互換性を保ちながら、徐々にkintoneへの移行を進められるんですよ。

実践的な活用事例

ここからは、実際の企業がkintoneをどのように活用して成果を上げたのか、具体的な事例を見ていきましょう。

まず、コロナ禍での業務改革事例です。ある中小製造業では、コロナ禍でのテレワーク導入に伴い、kintoneを全社的に導入しました。特に効果が大きかったのが、以下の3点です：

案件管理のペーパーレス化：従来の紙ベースの案件管理をkintoneに移行し、どこからでも最新情報を確認できるようになりました。
リモートでの進捗管理：各プロジェクトの進捗をkintoneで一元管理し、オンラインミーティングの効率が大幅に向上しました。
社内コミュニケーションの活性化：kintoneのスペース機能を活用し、部署を超えた情報共有が促進されました。

結果、テレワーク下でも生産性が落ちることなく、むしろ業務効率が20%向上したそうです。

次に、営業利益3倍増を実現した具体策について見ていきましょう。これは、実は講師の私自身の事例なんです。

私は、kintoneを活用して以下の改革を行いました：

案件管理の可視化：すべての案件をkintoneで管理し、営業進捗を全社で共有。
顧客対応の迅速化：顧客情報をkintoneで一元管理し、どの社員でも迅速な対応が可能に。
業務プロセスの自動化：承認フローをkintoneで構築し、決裁スピードが大幅に向上。

これらの施策により、わずか3年で営業利益を3倍、売上を1.2倍に伸ばすことに成功したんです。特に、案件の可視化により、全社員が営業マインドを持つようになったことが大きかったそうです。

最後に、TiSプラグイン活用法について触れておきましょう。TiSプラグインパッケージには、業務効率化に直結する多くのプラグインが含まれています。例えば：

ガントチャートプラグイン：プロジェクト管理を視覚化
自動集計プラグイン：複雑な集計作業を自動化
PDF出力プラグイン：帳票類をPDF形式で簡単出力

これらを組み合わせることで、kintoneの基本機能だけでは難しかった高度な業務管理が可能になるんです。

以上、kintoneの導入ガイドと実践的な活用事例を見てきました。次のセクションでは、これらのツールを実際に導入・運用していくための具体的なロードマップについて解説していきます。DX推進の第一歩として、まずはkintoneの無料トライアルから始めてみてはいかがでしょうか？

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導入・運用のロードマップ

さて、ここまでGamma、Dify、kintoneという3つの強力なノーコードツールについて詳しく見てきました。「分かった！早速導入したい！」と思われた方も多いのではないでしょうか。でも、ちょっと待ってください。せっかく導入するなら、効果的に、そして無理なく進めていきたいですよね。

そこで、このセクションでは具体的な導入・運用のロードマップをご紹介します。これを参考に、あなたの会社に最適なDX戦略を立てていきましょう。

段階的な導入戦略

まずは、個人での試用期間の設定方法からスタートしましょう。

個人アカウントの作成：
各ツールの無料プランや無料トライアル期間を活用して、まずは個人アカウントを作成します。Gammaなら400クレジットまで無料、Difyはサンドボックスプランが無料、kintoneも30日間の無料トライアルがあります。
基本機能の習得：
YouTubeの公式チャンネルや解説動画を活用して、基本的な操作方法を学びます。例えば、kintoneの公式YouTubeチャンネルでは、初心者向けのチュートリアル動画が豊富に用意されています。
小規模プロジェクトでの試験運用：
個人の業務や小規模なチームプロジェクトで実際に使ってみましょう。例えば、次の部門会議の資料作成にGammaを使ってみるのはどうでしょうか。
効果測定と改善：
使ってみて感じた課題や改善点をメモしておきます。例えば「Gammaの自動生成文章は少し硬い印象があるので、編集が必要」といった具合です。

次に、YouTube活用による学習計画を立てましょう。

公式チャンネルの登録：
各ツールの公式YouTubeチャンネルを登録し、最新の機能紹介や使い方のコツをチェックします。
実践者の活用事例視聴：
「kintone 活用事例」「Gamma 使い方」などで検索し、実際のユーザーによる活用事例動画を視聴します。これにより、自社での具体的な活用イメージが湧きやすくなります。
定期的な学習時間の確保：
週に1時間など、定期的な学習時間を設けます。「忙しくて…」と後回しにしがちですが、この1時間が将来の大きな時間節約につながるんです。
社内勉強会の実施：
学んだことを社内で共有する勉強会を開催します。これにより、自分の理解も深まり、社内での普及にもつながります。

さらに、IT導入補助金の申請手順についても押さえておきましょう。

事業計画の策定：
導入目的や期待される効果を明確にした事業計画を策定します。「kintone導入により、案件管理の工数を30%削減」といった具体的な数値目標を設定するのがポイントです。
IT導入支援事業者の選定：
IT導入補助金の対象となるIT導入支援事業者を選定します。kintoneの場合、サイボウズの公認パートナーが多数登録されています。
申請書類の作成：
事業計画や導入するITツールの詳細、見積書などの必要書類を準備します。ここでのポイントは、単なる「ITツール導入」ではなく「経営課題解決のためのDX推進」という観点で申請書を作成することです。
申請と交付決定の待機：
申請後、交付決定まで1〜2ヶ月程度かかります。この間に、社内での準備を進めておくと良いでしょう。
実績報告と補助金受領：
IT導入完了後、実績報告を行い、補助金を受領します。ここでのポイントは、当初の計画通りに導入・活用できたかを丁寧に報告することです。

成功のためのチェックリスト

最後に、ノーコードツール導入・運用の成功のためのチェックリストをご紹介します。

ツール選定の判断基準：

自社の課題に最適か？
使いやすさは十分か？
将来的な拡張性はあるか？
サポート体制は整っているか？
コストパフォーマンスは良好か？

例えば、kintoneを選ぶ際は「カスタマイズの自由度が高く、成長に合わせて機能拡張できる」という点が大きな魅力になるでしょう。

コスト管理のポイント：

初期費用と運用コストの明確化
段階的な導入による投資の分散
費用対効果の定期的な検証
無駄な機能の見直しと最適化

例えば、Gammaの場合、月額2000円からスタートできますが、使用量に応じて料金が変動します。使用状況を定期的にチェックし、必要に応じてプランを見直すことが重要です。

運用定着化のコツ：

経営層のコミットメント獲得
社内キーパーソンの育成
定期的な活用事例の共有会開催
使いこなせている社員の表彰制度導入
マニュアルやFAQの整備と更新

特に重要なのが「社内キーパーソンの育成」です。各部署に1人ずつ、ツールに詳しい「伝道師」を育てることで、全社的な活用が加速します。

以上、導入・運用のロードマップについてご紹介しました。一気に全てを導入するのではなく、段階的に、そして確実に進めていくことが成功の鍵です。「百聞は一見に如かず」ということわざがありますが、DXの世界では「百聞は一試に如かず」かもしれません。まずは小さく始めて、徐々に拡大していく。そんな柔軟なアプローチで、あなたの会社のDX推進を成功に導いてください。

今日からできる参謀AIの作り方・使い方セミナー

まとめ

ここまで、ノーコードツールを活用したDX業務効率化について、詳しく見てきました。最後に、本セミナーの要点を整理し、今後の展望についてお話ししましょう。

まず、不景気時代に増加しがちな「非生産性業務」。これをAIやDXツールで効率化することで、新たな付加価値を生み出せることを学びました。具体的には、Gamma、Dify、kintoneという3つの強力なツールを活用することで、月額2000円という低コストからDXを始められることが分かりました。

Gammaは、AIを活用したプレゼン資料やホームページ作成ツールとして、多言語対応や自動生成機能が魅力です。Difyは、カスタムAI開発プラットフォームとして、自社専用のAIを簡単に作れる点が画期的です。そして、kintoneは業務管理システムとして、1アカウント1000円からスタートでき、プラグインによる機能拡張も魅力的です。

これらのツールを導入する際のポイントとして、以下の点を押さえておきましょう：