AI時代の経営指導:業務効率化と創業支援の新たな形(開催レポート)

AI時代の経営指導

皆さん、こんにちは。ジャイロ総合コンサルティングの渋谷雄大です。

最近、全国の商工会議所や商工会を回って感じるのは、経営指導員の皆さんが日々の業務に追われ、本来の経営支援に時間を割けていないという現状です。また、若手の経営指導員の方々が、どのように経営指導を行えばいいのか悩んでいるという声もよく聞きます。

このような状況を打開するためには、AIの活用が不可欠です。今回は、経営指導におけるAI活用の必要性と具体的な活用例についてお話ししたいと思います。

経営指導におけるAI活用の必要性

まず、時代背景を理解することが重要です。不景気や先行き不透明な時期には、非生産的な業務が増える傾向にあります。つまり、余計な仕事が増えるんです。

例えば、報告業務や管理業務、監査業務などが増加し、本来の経営支援に割く時間が減ってしまいます。これは支援機関だけでなく、支援先の企業でも同じことが起こっています。

このような状況下で、従来のやり方を続けていては、本当に価値のある支援ができなくなってしまいます。AIを活用することで、非生産的な業務を効率化し、本来の経営支援に時間を割くことができるのです。

AIを活用した経営分析ツールの紹介

では、具体的にどのようなAIツールが活用できるのでしょうか。ここでは、私たちが開発した経営指導ツールをご紹介します。

このツールは、経営指導員が事業者から聞き取った情報を入力するだけで、SWOT分析やSTP分析、4P分析、財務分析などを自動で行います。さらに、中小企業白書のトレンドを踏まえた提案まで生成してくれるんです。

このツールを使うことで、経営指導員の方々は分析に時間を取られることなく、事業者とのコミュニケーションや具体的な支援策の検討に時間を割くことができます。

創業支援でのAI活用事例

また、創業支援においても、AIの活用は非常に効果的です。例えば、ビジネスモデルキャンバスの作成にAIを活用することで、創業者の方々はより具体的で実現可能性の高いビジネスプランを短時間で作成できます。その他、「Gamma」というサービスを使うことで、ホームページやプレゼン資料を簡単に作成することができます。これにより、創業者の方々は本来注力すべきビジネスモデルの検討により多くの時間を割くことができるんです。

ホームページ作成とプレゼン資料作成のAI活用

Gammaの具体的な使い方をご紹介しましょう。例えば、胡蝶蘭の生産者向けのネット販売サイトを作る場合、以下のような手順で簡単にホームページが作成できます:

  1. ビジネスの概要を入力
  2. ページの構成を選択
  3. デザインテーマを選択
  4. 生成ボタンを押す

わずか数分で、プロフェッショナルな見た目のホームページが完成します。もちろん、細かい調整は必要ですが、ベースとなるサイトがこれだけ簡単に作れるのは画期的です。

プレゼン資料も同様に作成可能で、例えば日本政策金融公庫向けの融資プレゼン資料なども、AIの助けを借りて効率的に作成できます。

今後の展望:AIと人間の協働による支援

AIの活用は、経営指導員の仕事を奪うものではありません。むしろ、AIを活用することで、より価値の高い支援が可能になるのです。例えば、AIが基本的な分析や資料作成を行う一方で、経営指導員の方々は事業者との対話や、より深い洞察に基づいたアドバイスに注力できます。これこそが、AI時代の経営指導のあるべき姿だと私は考えています。

最後に、AIツールは日々進化しています。常に最新の情報をキャッチアップし、効果的に活用していくことが重要です。皆さんも、ぜひAIツールを積極的に活用し、より質の高い経営支援を提供していってください。

それでは、また次回お会いしましょう。
ありがとうございました。

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