講師養成講座の開催レポート(2024年7月)

ジャイロ総合コンサルティングの渋谷です。
2024年7月、講師養成講座の本講座を開催させていただきました。
今回は、平日コース、土日コースと2コースとなりますが多くの方にご参加いただきありがとうございました。

講師の裏側を伝える講師養成講座

ジャイロ総合コンサルティングでは30年以上にわたり全国各地の商工会議所や商工会、企業研修などで多くの実績を残してきました。

先日も新規のお問い合わせをいただいたのですが、問い合わせいただいた理由をお伺いすると「ジャイロさんの講師・講座は面白いから問い合わせてみたら?」とご紹介を受けたとのこと。全国の企業様や商工会議所、商工会からこのようなご連絡を良くいただきます。

ジャイロ総合コンサルティングでは講師の質というものをとても大事にしています。しかし講師の質を高めるためには一定の経験と知見が必要。

長年前線で講師をやってきた当社だからこそ伝えることができるのが講師スキルです。机上の空論ではなく、講義をするにあたって何を準備して、講演中にどんな仕掛けをしているのか、次のご依頼をいただくための工夫、そして何よりも受講者の行動変容につなげるためにどんなコンテンツ作りをしているのか?までを細かくお伝えさせていただいています。

講師スキルを学ぶには「過程」の「観察」と「模倣」

前線の講師スキルを習得するためには、観察と模倣が非常に重要です。そのなかでも特に重要なことが、講演会の前後(過程)を観察し模倣することです。

講演会(セミナー)は単なるアウトプットに過ぎません。

その講演会(セミナー)に至るまでの準備はどうしているのか?コンテンツ作りの手順、何を悩み、何を検討しているのか?講師として人気が出る前にはどのような失敗があり、それをどう乗り越えてきたのか?というプロセスの観察と模倣がキーワードとなるんです。

ですから今回の講師養成講座では、プロセスの共有を受講者に行っています。

例えば、「講師のあんちょこ」を公開し、あんちょこを作るまでの流れをその場で実践。
例えば、「講師のリスク管理」について公開。

講師は最悪の環境を想定して準備する

研修や講演会、セミナーにはトラブルがつきものです。

講師の中には、マイクが準備されていなかった!プロジェクターが映らなかった!想定した受講者と違った!前の講師の講座が長引いて私の時間が少なくなってしまった!←(これは良くあります)

このようなクレームを主催者や、当社にお寄せいただくことがあるのですがこれはちょっと違う。

長くやっていると、自分が理想とする環境になっていることのほうが少ないです。これは主催者側はセミナーや研修慣れしていないため、当然準備の不備は起こり得るんです。

講師は与えられた環境を最大限活かして、最高の講義にすることだけを考えます。そして完璧な環境は求めない。逆手に取ることを考える。

以前こんなことがありました。ある商工会。今日みたいな真夏。なんと、エアコンが故障して会場に冷房が入らない。という一報。会場は40度を超えます。講師としてはこれを言い訳にすることはできません。商工会には扇風機が5台、お祭りで使ったうちわが30枚がありました。受講者に扇風機を当て、うちわを支給、お水、そして講師としては休みを増やし、講座時間を短縮して実施するアドバイスを主催者にしました。もちろん受講者には参加は強制せずに開催。

おかげさまで終了までみなさん笑顔で受講いただきました。

じつはこんな大変な思いを受講者と講師、主催者が体験することで今までにないような一体感が生み出されました。また主催者からは、渋谷講師で良かった。その場で対処を指示してくださったおかげで受講者満足も高く終わることができました。と満足の一言。

トラブルは、チャンス。逆に一体感と主催者からの信頼を得ることができたわけです。

私の場合は、常に最悪を想定して準備をします、そして大抵のリスクは織り込み済みです。
もっというとトラブルは、信頼を生み出すためのチャンスでもある。

ここで文句をいう講師と、現状を逆手に取ろうとする講師では評価が大きく変わります。

私はそうなのですが、常に最悪の環境であっても支障がないように準備をしています。マイクがなくても大丈夫。プロジェクタがなくても大丈夫。受講者が違っても大丈夫。スケジュールが変わっても大丈夫。なように。

現場対応力を高めるには、現場を知っている講師から学ぶか、直接体験して失敗するしかありません。
今回の講師養成講座ではこのようなトラブルシューティングを含めてお伝えさせていただきました。

AIを活用したセミナーカリキュラムとストーリー作り

今回の講師養成講座では、Claudeを使った新たなカリキュラム作成など講師業に必要なAI活用についても講座内で実施いたしました。これからは講師もAIを組み合わせることで活躍の場を広げることができる時代になりました。このような新しいツールの活用方法についての最新情報もお伝えさせていただきました。

講師養成講座の最終日は模擬講義

そして平日コース、土日コースともに最終日には受講者の皆様に模擬講義を実施。
依頼されるための講座テーマ、強みや打ち出し方について設定していただき、ひとり15分で実際に講義をしていただきました。

渋谷講師、大木講師より実践的なアドバイスをひとりひとり丁寧に行わせていただきました。やはり実際に話していただくことでより具体的で実践的なアドバイスに繋がります。

今回は講師として活躍できる人材の発掘と育成を目的に行いましたので、どうすれば聞き手を惹きつけられるか?どうすれば次の仕事につながるか?そのための話し方や身振り手振り、そして話の構成について細かくアドバイスをさせていただきました。

今回の模擬講義は、録画をしておりますので今回のアドバイスを改めて録画で確認することで客観的に自分自身の課題を発見することができるのではないでしょうか。

誰でも講師になれるが

今や誰でも講師になれます。しかしシンのプロ講師になるのは容易ではありません。
好きなことを好きに話すことが講師なのだと思いがちですが、講師は受講者があってこそ、主催者がいてこそです。講師はコミュニケーション業。受講者のことを深く知り、受講者の反応を察知し、そして講師が話したいことよりも受講者が知りたいことを、わかりやすい言葉にブレイクダウンして伝える。

何よりも受講者の行動変容が生まれる。それを言葉で行うのが講師業。

これを実現させるためには、周到な準備と多くの経験、そして何回も訪れる高い壁。これをひとつひとつクリアしていくことしかありません。

今回の講師養成講座では、そのヒントをお伝えさせていただきました。どうぞ今回の講座を活かしていっていただければ幸いです。

ご受講ありがとうございました。

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