経営コンサルタントの一日(1)

セミナー講師陣の売上UPノウハウ集

経営コンサルタントの一日(1)

ある日のコンサルタントの一日を紹介しようと思う。経営コンサルタントという職業に関して、皆様はどんな印象を持っているでしょうか。何だかカッコいいとか、胡散臭い・怪しげだとかいう印象をお持ちの方がいるかも知れません。とんでもありません、少なくとも私の知る限りでは。
普通の職業人が何らかの理由で、行き着いたのが経営コンサルタントという職業なのだと思います。泥臭い苦労の連続ですが、何とか経営者や社会に役立ちたいとの思いの一点が、私たちを支えている職業です。
ここで紹介する典型的な一日で、その一端でも知ることができれば、コンサルタントを使ってみようという気になるかも知れません。

 経営コンサルタントの一日

10:00~ 以前から支援をしているメガネ店のフランチャイズチェーン立上げに関して、クライアントとの打合せに入る。(以下は、その場の会話の一場面です)
私:フランチャイズ店舗の経営収支モデルの修正を行った結果はこの通りです。先回のモデルとの相違点は、①一次商圏人口を、夜間人口でなく昼間人口に変更しています。②西武新宿線の南側は二次商圏としました。①、②ともに採用した結果、より現実に近づいたと思いますよ。A氏:よく分かりました。それでも、この店舗の月当たりの売上高は、6,000万円ですか。ちょっと少ない気がしますね。これでは、魅力があまりないのでは・・・。私:フランチャイズ加盟を考える人にとって最も重要なのは、加盟前の見込みが過大であるよりも、実際に加盟後に予想通りの売上が確保されることだと思いますよ。
加盟者を集めるために数字を都合よく変更するのは、本部の姿勢として避けるべきです。予想売上は、その算出根拠を明確にしておけば良いわけで、実際の店舗が決まれば、先に提出した算出のロジックに従って、提示することで十分だと思います。A氏:分かりました。無理をして、後でトラブルを起こすことは良くないですね。私:その通りですよ。
次に、フランチャイズ契約書ですが、ジャイロ総合コンサルティングでは、雛形となるフランチャイズ契約書があるのですが、御社の場合は、かなりの変更部分があるので、それを全く参考にできないので新規に作成してみました。事前に弁護士によるチェックも行っています。ざっと読んでください。A氏:(じっくりと読む・・・・)
この部分のチェーン脱退の手順ですが、私どもが加盟店を除名するという余地が少ない気がするんですが。例えば、本部へのロイヤルティ料が滞納する場合は、もっと厳しくできませんかね?

私:もちろん、それは可能と思いますが、商法上のチェックが必要となりますね。ここでは即答できないので、何ヶ月程度の滞納が妥当かを、他のチェーンの例も参考にして、次回までに調べておきます。

A氏:ありがとうございます。
(以下、2時間程度の打合せが続く)

 

 13:00~  帰社後、コンビニで購入した昼食を取りながら、メールをチェックする。
返信しなければならないメールは、計5件あった。私個人宛に来たメールは、原則として全てのメール返信を行うことにしているので、一日当たりで、約20通の返信を行っているだろうか。それ以外に、こちらからの送信メールは10通程度あるので、全て合わせて毎日30通程度のメール送信を行っている。
 13:30~ 昨日事務所を訪問され、相談された会社へのコンサルティング提案書の作成を開始する。この会社からは、人事システムの構築を打診されている。というのも、その会社の現状の人事システムは、成果主義を前面に打ち出したもので、10年前に他のコンサルティング会社の支援を受けて作成したそうです。ただし、その後、会社内でうまく運用されていないと社長が考えられ、昨日相談に来られた。社長は、何が良い人事システム良いのか模索されておられ、何でも良いので提案してもらいたいとのことである。このような漠然としたコンサルティング依頼は、考える幅がありすぎて、結構厄介なものです。提案のロジックから考え始めるのであるが、大まかな流れは次の通りにした。1.現状の人事システムの不具合点抽出
2. 不具合点を是正するための人事システムの基本的な設計方針
3. 新人事システムの詳細(人事評価と給与への連関方法)
4. 新人事システムの採用による効果
5. 他社事例紹介
6. 支援スケジュール
7. 概算コンサルティング費用このような内容の提案書を約二時間程度で作成する。ただし、直ぐにクライアントに送付するのでなく、社内の何人かのコンサルタントの意見も聞くために、社内にまず送付することにした。

 

 

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