DXと売り方改革・SNSプロモーション改革 経営指導員研修ダイジェスト講座第3回目
前2回の講座では、DXの導入で「地域の中小企業の経営力を飛躍的に高める」重要性をお伝えしてきました。今回は、第3回目として「DXと売り方改革・SNSプロモーション改革」と題し、地域事業の具体的販路開拓をお伝えしていきます。丁寧なレクチャーで、DX化に欠かせないSNS活用をすぐに実践できるような内容となりました。
第1回目経営指導員研修ダイジェスト講座 「地域商工会議所の役割と導入支援の具体策」
第2回目経営指導員研修ダイジェスト講座 「DXが地域事業者に必要な理由」
売れる可能性を高める!DX時代のSNS活用
DX時代の販路開拓に不可欠なのがSNS活用です。いまは、お客様がSNSを通じてお店を見つける時代となり、自社の宣伝の上でもSNS活用は欠かせないツールとなりました。
DX化のひとつとして、SNSやネットショップの活用によって、新たな商圏を獲得していきます。人には「買う理由」があるため、まずはSNSを活用して身近な人に買ってもらう理由を作っていきます。
なぜSNSを使った方が良いのか?
SNSには、同じような興味関心の人たちが集まってコミュニティを形成することができます。同じようなコミュニティに買ってもらえる「しくみ」を構築するのに有効なのがSNSです。
SNSには、自社の宣伝を既存のお客様にしてもらい、新規のお客様に繋げていく役割を果たす機能があります。
Instagramの充実した機能搭載
例えば、Instagramでは、「料理の注文機能」や「マップ機能」によって、これまでグーグルでやっていたことがInstagramでも出来るようになりました。また、フォロワー数を増やす流れに則って運用することで、SNSにおける集客が実現します。
運用に失敗する理由
SNS運用は、なんとなく取り組んでうまくいかないケースが多いため、ポイントを抑えた運用と結果が出るまではやめないという根気が求められます。以下のような運用が失敗へと繋がります。
- なんとなく更新してしまう
- 運用の経験がない
- 自社の宣伝ばかり
- 週に1回、写真投稿をすればOK
- ハッシュタグをつければいい
ここでは、さらに具体的に気を付けるべきポイントと、SNS運用で失敗しないコツを学びました。
情報発信前に・・・事前準備で9割が決まる!
これからSNSを始める際には、まず事前準備が必要です。Instagramでは、以下のような事前準備で9割が決まるとされています。
- ユーザーに何を伝えたいのか?先に決める
- 9投稿を設定する・9投稿の世界観やコンセプトを決めていく
- デザインや色
SNS勝ちパターンとは
・コンテンツで勝つ(お役立ち投稿)
ここでしか情報が手に入らない・このアカウントだからこそ!という内容が大切です。具体的に、東京ディズニーリゾートや講談社など実例アカウントを挙げて、レクチャーを受けました。
・世界観で勝つ(写真映え・動画映え)
手元に置きたい欲求を搔き立てる投稿や、インスタ映えによる購買意欲アップを狙います。また、ショップ機能から直接購入できるといったユーザーの手間を省く意図もあります。
・コミュニケーションで勝つ(ライブ配信・交流)
ユーザーとの交流メインとしながら情報提供していきます。
Instagramユーザーは何を見ているのか?
Instagramユーザーは、興味関心に基づいてフォローしている人の通常投稿とストーリーズ投稿を見ています。
1.通常投稿とストーリーズの特徴
通常投稿に比べて、ストーリーズ投稿では、気軽さ・距離の近さが異なります。また、24時間しかキャッチできないという限定コンテンツへの希少性や特別性・舞台裏やナイショ話を聞いている感覚が非常に人気です。
2.ハッシュタグ検索
トップ投稿を狙ってハッシュタグを付けていきます。通常30個まで付けられますが、理想は15~20個ぐらいのハッシュタグで、会社名や地名など関連する言葉を付けていきます。また、英語や文章化したハッシュタグも人気です。
ポイントは、ビッグタグではなく、スモール・ミドルタグを活用することです。ビッグタグは使うは、大勢が使うタグのためトップ検索に上がりにくい特性があります。
ご自分のハッシュタグや商工会議所独自のハッシュタグを考えてみるのもおすすめです。その際に、投稿件数を調べることができるアプリの紹介もありました。
Twitterで問い合わせを増やす3つのポイント
インプレッション数・フォロワー数といって、発見してくれる人を増やすことで、問い合わせ増加を狙います。そのためにも、積極的にフォローをする理由を作っていきます。
ここでは、Twitterを始める際のポイントを明解に提示されたほか、Twitter上で好まれる投稿ネタの特徴やTwitterの性質を学びました。また、商工会議所と連携したTwitterアカウント成功事例を参考にしながら、自分たちでできることを探っていきました。いずれも、事業や営業ポイントの切り口を変えてやってみた事例で非常に参考になりました。
InstagramとTwitter・Facebook活用
ここでは、実際にInstagramやTwitter・Facebook活用における可能性を見ていきました。同じハッシュタグでも、InstagramとTwitterでは特徴が異なること、検索目的や利用の仕方が異なるということが分かりました。
Instagramのハッシュタグはハッシュタグ検索のために使われ、グーグルと同じような感じで利用できます。Twitterハッシュタグは大勢の人がタイムリーに同じことを話題にできるメリットがあります。また、Facebookでは個人アカウントとFacebookページがあり、その違いについて整理しました。
実践・投稿してみよう
SNS運用は、とにかく慣れることが一番のため、まずはスマホをあけてInstagramやTwitterの投稿練習をしてみることが大切です。通常投稿のほか、ストーリーズ投稿や、インスタライブ配信のコツやポイントをもとに、研修後に実際にやってみます。
まとめ SNSからネットショップ活用へ
今回は、「DXと売り方改革・SNSプロモーション改革」と題し、地域事業の新しい販路開拓をお伝えしてきました。また、最近多く見られるようになったのが、SNSからネットショッピングに繋げるスタイルです。
ネットショップ集客と呼び、なるべくコストをかけずに集客することが実現します。TwitterやInstagramなど、SNSのどれか1つを強化して、そこからECサイトに飛んで直接お買い物してもらいます。
これは、DX化の大きな成功モデルとしておすすめする活用方法です。研修では、具体的なネットショップや特徴などをお伝えしています。
企業におけるDX化は、日常の業務から事業などの活動の時間や距離にかかるコストが0にできる可能性があります。SNSやホームページなどと同時に、ネットショップを活用することで大きな収益アップが見込めます。
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