「1/10,000」という超ニッチ対応を可能にするDX ~「1/10,000マーケティング」理論の序説(6)
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1/10,000マーケティングとは、他には真似ができない
「それぞれの地域独自の伝統・文化・風物等に培われた、
独自の製品・商品・サービスによる付加価値」を基に
して、大手企業が手を出しにくい超ニッチ・マーケットを、
すなわち「大手にとって規模的に小さすぎて効率・効果が
得られない。よって手を出さない、出せない」範囲
としての「1万人に1人」を対象にして、顧客との
人間関係構築(生涯顧客化)を軸に、事業拡大よりも
事業の持続性に重きをおく、ローカル・中小企業のための
超差別化マーケティング手法である。
ここでは、地域性の強い独自性の高い商品を中心に
「商品的ニッチ」と1万人に1人と言う「人的ニッチ」を
組み合わせることで「顧客との感情的な絆も含め、
本来的な信用関係」を築けることから「生涯顧客化」を
実現でき、安定した売上確保が可能になる。
「1万人に1人」を対象に地域性の強い商品を打ち
出すという、いわば超ニッチ対応を可能にするのが、
DXである。
DX (Digital Transformation)とはデジタルトランス
フォーメーションのことで、簡単にディーエックスと
呼ばれている。これをビジネスに即して、簡単に言って
しまえば「ビジネスにおける、あらゆる業務部分でデジタル
化できるところはデジタル化してみよう。そうすることで
売上拡大の可能性が見つかり、各業務におけるコスト面は
大きく下がり、収益性は良くなる」と言うだけのことであり、
決して難しいものではない。
さて、超ニッチとも言うべき1/10,000マーケティング・
ビジネスモデルは従来のハード(店舗施設等)中心の
販売・営業システムでは無理だった。しかし、コロナ禍の
三年間でDX対応としての「ネットを介することで、覗ける、
聞ける、応える、といった実店舗と変わらない」画面と
画面を通したネット・ライブ販売が実用化したことで、
にわかに現実化したのだ。
既にインスタ・ライブを用いた、お客と販売者のフェイス
ツー フェイスの販売で実績を上げているケースも増えている。
ホームページとSNSを有効に組み合わせること、すなわち
DX対応でインターネットを通じ国内外の人々と繋がる
ことができるため、一万人に一人というコアなターゲットを
集め易くなっており、ビジネスモデル(儲かる仕組み)
としての可能性は現実化しつつある。
例えば、インターネットを活用し、「北海道網走の魚屋が
ホッケの干物を対象顧客にスクリーン上で対面販売ができる」
そして、それは実際の店舗販売と殆ど変わらない形で顧客に
「美味しい食べ方」等の有益情報を提供し購買を動機づける
ことになる。加えて、コストは限りなく0円に近く、今の
店舗で販売をするのと殆ど変わらない。
ほぼ0コストで北海道から沖縄に向けて、地域名物を適正
価格で販売することが可能になったのである。
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