Instagramを活用した販路開拓セミナー

こんにちは。ジャイロ総合コンサルティング株式会社の雲丹亀真穂と申します。今回は、特にInstagramに焦点を当てた、SNSを活用した販路開拓についてお話しさせていただきます。

近年、SNSユーザー数は増加の一途をたどっており、20代、30代の若年層だけでなく、ユーザー増加率は60代、70代が最も高いというデータもあります。SNSは、もはや特定の世代のツールではなく、あらゆる世代に浸透しつつあるのです。

SNSの中でも、Instagramは非常にアクティブなユーザーが多く、同じ投稿をしてもFacebookなどと比べていいねやリーチ数が格段に多いという特徴があります。また、真面目系アカウント、つまり統一されたテーマで定期的に投稿するアカウントが好まれる傾向にあります。

そんなInstagramですが、ビジネス活用においても非常に有効です。最近では、個人だけでなく企業アカウントの割合も増加しており、企業間の情報交換をInstagram上で行うことも珍しくありません。製造業や小売業などでも、採用活動のためにSNSを活用するケースが増えています。

Instagramの投稿内容としては、自社の強みを淡々と伝えていくことが重要です。カフェであれば店内の雰囲気、クリーニング店であればシミ抜きの技術、メガネ店であれば子供の視力矯正への取り組みなど、その店舗ならではの強みをアピールしていくことが効果的です。

また、フォロワー獲得においては、まず地元でのつながりを大切にすることが肝心です。商店街の仲間や商工会議所の会員など、地元のつながりから徐々に外部に発信していく、というアプローチが望ましいでしょう。

Instagramを運用していく上での失敗例としては、「とりあえず更新」「宣伝ばかり」「写真さえ投稿すればOK」といった認識が挙げられます。アカウントを伸ばすには、フォロワーが求める情報は何か、どんな投稿が人気なのかを分析し、戦略的に投稿を重ねていくことが大切です。

Instagramの基本的な使い方としては、ホーム画面とプロフィール画面を押さえておけば大丈夫です。ハッシュタグ検索は虫眼鏡マークから行えます。最近は、24時間で消滅する「ストーリーズ」機能や、リアルタイムで配信する「ライブ配信」なども主流になってきました。

Instagram投稿の勝ちパターンは、大きく分けて3つあります。

  1. コンテンツで勝つ:役立つ情報を一貫して発信する
  2. 世界観で勝つ:統一感のある店舗イメージを作り上げる
  3. コミュニケーションで勝つ:フォロワーとのやり取りを重視する

1つ目のコンテンツで勝つパターンとしては、米子市にある産後ケアハウス「はぐはぐ」の事例が挙げられます。オープン前の段階から、ターゲットとなる母親層に向けた有益な情報発信を行い、オープン時には多くの問い合わせを獲得することに成功しました。

2つ目の世界観で勝つパターンでは、茨城県の看板店「クランクネームプレート」が参考になります。商品の特徴を活かした世界観のある投稿で、フォロワーを魅了しています。

最後のコミュニケーションで勝つパターンの代表例は、新宮のお寿司屋さん「徐福寿司」でしょう。外国人観光客の姿を投稿に取り入れ、店舗の雰囲気を伝えることで集客に成功しています。お客さんとのやり取りを投稿に反映させ、フォロワーに親近感を持ってもらうことを重視しているのです。

以上のように、Instagramを中心としたSNSの活用は、今や販路開拓に欠かせない存在となりました。自社の強み、ターゲット、目的をしっかりと見定め、戦略的にSNSに取り組んでいきたいですね。

冒頭でもお話ししたとおり、現在のマーケティング戦略としては、従来の同質化競争から脱却し、差別化と集中に軸足を移すことが求められています。大量生産・大量販売に頼るのではなく、自社にしかない価値を打ち出し、ターゲットを絞ったアプローチをすることが大切だと言えるでしょう。

その意味で、今回ご紹介したようなInstagramの活用事例は非常に参考になるのではないでしょうか。商品やサービスの魅力を的確に伝え、ファンを増やしていく。そのためのツールとして、Instagramを上手に活用していきたいと思います。

最後になりますが、弊社ではInstagramを含むSNS活用に関する研修を行っております。具体的な運用方法やコンテンツ設計など、実践的なノウハウをお伝えしておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

本日は、SNSを活用した販路開拓についてお話しさせていただきました。少しでも皆様のビジネスにお役立ていただければ幸いです。ご清聴ありがとうございました。

SNSでセミナーの様子をチェック

#ジャイロのセミナー