支援機関向けの勉強会レポート(SNS活用と支援のポイント)

2024年3月19日全国の商工会議所や商工会、自治体などの支援機関向けにZoom勉強会を実施させていただきました。今回のテーマは、SNSの指導についてです。

以下は、勉強会の実施ポイントについてポイントをまとめましたのでぜひご覧ください。

インスタグラムの活用が販路開拓に有効

インスタグラムは、若者だけでなく60代の利用率も伸びており、ビジネス利用が増加しています。人口減少・高齢化が進む中で、新たな顧客を獲得するためにインスタグラムを活用することが重要です。事業者がインスタグラムを導入しないことは、遠方からの潜在的な顧客を逃していることに繋がります。SNSを活用することで、バウムクーヘンのように周りに広がっていく集客効果が期待できます。一方で、事業者がインスタグラムの使い方に困っているケースも多いため、商工会議所・商工会が研修等を通じてサポートしていくことが求められています。

自社の強みを明確にし、一貫性のある情報発信を

インスタグラムで効果的な情報発信を行うには、まず自社の商品・サービスの強みや差別化ポイントを明確にすることが大切です。その上で、統一されたテーマやコンセプトに沿って、同じ時間帯・アングルから継続的に投稿していくことが重要です。自社の強みを表現する上で、写真や動画の活用も効果的です。例えば、クリーニング店であればシミ抜きの技術力を、メガネ店であれば子供の弱視検診のサポートを、それぞれビジュアルを交えてアピールすることで、他店との差別化を図ることができます。

ハッシュタグ戦略で「違う村」のユーザーにアプローチ

インスタグラムでは、ハッシュタグを戦略的に活用することで、自社の業種に直接関連しないユーザー層にもアプローチできます。例えば、床屋がボードゲーム好きのユーザーにリーチするために、ボードゲームに関するハッシュタグを投稿に付けることで、隣町や遠方からの集客につなげることができます。ユーザーは必ずしも自社の業種で検索しているわけではないため、趣味や関心に関するハッシュタグを活用し、「違う村」のユーザーに働きかけていくことが大切です。

ユーザーとのエンゲージメントを重視

インスタグラムのアルゴリズムは、ユーザーとの交流が多いアカウントを優先的に表示する傾向があります。したがって、いいね、コメント、ダイレクトメッセージ(DM)などを通じて、ユーザーと積極的にコミュニケーションを取ることが重要です。特に、ユーザーからのコメントには丁寧に返信し、DMでの問い合わせにも迅速に対応することが求められます。また、ユーザーの反応を誘発するような投稿を心がけることも大切です。例えば、質問形式の投稿や、プレゼントキャンペーンなどを実施することで、エンゲージメントを高めることができます。

ストーリーズ機能を有効活用

インスタグラムのストーリーズ機能は、24時間だけ表示される短期的な投稿として活用できます。通常の投稿では伝えきれない、舞台裏やオーナーの人柄が伝わるような情報を、ストーリーズで発信することで、ユーザーとの親近感を高めることができます。例えば、商品の製造過程や、スタッフの日常の様子、イベントの準備風景などを、リアルタイムで共有することで、ユーザーとのエンゲージメントを深めることができます。また、ストーリーズ内で実施するアンケートやクイズなどを通じて、ユーザーの声を収集することもできます。

GoogleマップのMEO対策も重要

GoogleマップのMEO(Map Engine Optimization)対策も、集客において重要な要素です。具体的には、口コミへの返信や写真の大量アップロードなどを通じて、Googleのアルゴリズムを高めることが求められます。その際、写真は必ずしも映え重視である必要はなく、店舗情報や駐車場の有無など、ユーザーが必要とする新鮮な情報を積極的に発信することが大切です。例えば、メニューの写真や、店内の雰囲気が伝わる写真、駐車場の様子などを定期的にアップロードすることで、MEO対策につなげることができます。

講師:雲丹亀真穂

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