事業承継セミナー in 社労士会姫路支部

ジャイロ総合コンサルティングの渋谷です。
2024年3月5日(火)に社労士会姫路支部の社労士のみなさまを対象に、事業承継セミナーの講師として登壇させていただきました。

今回は、前半の講義は弊社の会長大木ヒロシ講師が担当。東京からZoomにてオンライン登壇しました。そして、後半は私が会場にお伺いさせていただき講座を担当。ちなみに受講者は、会場受講とオンライン受講両方いるハイブリッド型の配信スタイル。

当社からせっかくなので面白い取り組みをしませんか?

と今回のような形式で実施することができました。
Zoomの接続やネット環境の調整などはやめに会場入りし、調整したおかげで概ねトラブルもなく終えることができました。

事業承継の要点

今回、私は後継者の立場から1時間ほどお話させていただきました。今回は社労士の方々を対象にしてお話しましたので、顧問先での事業承継を社労士としてどのように支援すべきか?という切り口でお話させていただきました。

何を継ぐか?

ユダヤの商人や華僑などビジネスに長けていると言われている方々は、資産の承継以上に、帝王学の承継に力を置くといわれています。

どんなに莫大な資産を継がせたとしても、受け継いだ後継者がビジネス感覚が期は食いつぶして終わり。ですので、経営のノウハウを伝承することに全力を置いていきます。

具体的になにを継がせるか?何を継ぐか?

それは「勘」の承継です。とくに「危機管理」の面での勘です。先代は何十年も山や谷を乗り越えてきています。継ぐべきは、危機管理。これは危ないかもな?といち早く気がつく勘。そしてその勘に沿って、過去にどのような対策を講じてきたのか?

その部分を先代から昔話しとして聞き、記録し、言語化することが非常に重要です。

継ぐ側の意識

継ぐ側としては、観察力と洞察力を磨く必要があります。せっかく先代から危機管理の要諦を学んだとしても後継者がその重要性に気が付けないことが多々あります。

そこで観察力=気づく力。を日頃からトレーニングしておく必要があります。
観察力を高めるのは「語彙」を増やすこと。人は知っている言葉を元に観察します。ですので「言葉を増やす」ことで観察力は磨かれると言われています。そして言葉を増やすのは「遊ぶ」ことから。遊びは語彙を飛躍的に増やします。意識的に語彙を増やし、気がつく力を磨いていってほしいと思います。

会社が潰れる4つのパターンを理解して継ぐ

潰さないために潰れる会社の特徴を理解しておくことも大切です。

イベントリスク(災害や天災などの外部要因で潰れる)

能登半島の地震など、近年、多くのイベントリスクにさらされています。起こってから考えるのではなく、起こる前に準備をしておくことが大切です。

ガバナンスリスク(内部組織の不祥事)

ビッグモーターなどの内部組織のコンプライアンス違反やハラスメント事案により業績が悪化するケースも増えています。事業承継を契機に、時代背景のものとに行われてきた様々なガバナンスリスクを精算し膿を出すという覚悟も必要かもしれません。

経営者の暴走・傲慢

後継者が陥りがちですが、経営者が天狗になり、暴走を始めるケースです。ブレーンをどう作るかが勝負になります。

成功の呪縛(過去の栄光にすがる)

昔はこうだった。今までの経験からすれば。など過去の呪縛にとらわれるケースです。これは継がせる側に起こりやすい問題です。エスカレーションオブコミットメントと言われますが、過剰な介入ですね。

昔はうまく行った戦略に固執し、賞味期限切れの戦略に縛られる。

過去の自分自身の成功に縛られ、それを後継者に強要するケース。

上記のような、4つの潰れるリスクを意識したうえで日々の経営を行っていくことが重要ということをお伝えさせていただきました。

多くの方にご参加いただき、感謝です!ありがとうございました。
また、懇親会にもご同席させていただきありがとうございました。

当社の研修アドバイザーからも主催者から高評価だったとフィードバックを頂きましてホット一息です。

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