三条商工会議所で商工会議所の魅力の伝え方をテーマに講演しました
新潟県三条商工会議所の振興委員を対象に1時間の講演をさせていただきました。
テーマは「商工会議所の魅力の伝え方」についてです。
商工会議所という組織の魅力を事業者にどのように伝えていくべきか?に関して実例を交えながら解説させていただきました。
人は知らないものには近づかない
商工会議所や商工会という組織名を聞いた時に、具体的にどのようなサービスを提供しているのかイメージすることが難しいのではないでしょうか。下手をすると会議室を貸し出している貸し会議室屋さん?と思っている人もいるかも知れません。例えば、ネットショップを自宅でやっている人、学生、主婦、サラリーマンなど今まで事業をやっていなかった人からするとほとんど馴染みのない組織だと思います。
実際、私が会社に努めていた頃、商工会議所や商工会の存在は全く知りませんでしたし、この仕事を始めてからも具体的に何をしてくれるところなのかピンとこないものでした。
売り手側は「一度試してくれれば良さは分かります。」と言います。
しかし人は知らないものには近づきたくありませんから、残念ながら「一度も試さない」でしょう。結局、一生一度も試されることなく終わるのがオチです。
だからこそまずは知ってもらう努力と工夫が必要不可欠。
組織名が変えられないのであれば、キャッチコピーを作ってわかりやすく表現しても良いのではないでしょうか。
将来伸びるであろう新たな層の取り込みを考える
現在の中小企業は、廃業率が加速度的に高まっており廃業が増えています。そんな中で既存事業者ばかりに目を向けていても先細りは必至でしょう。
これからの商工会議所は、新たな客層の取り込みをしていく必要があります。
例えば、創業者。これから創業する人たちにわかりやすく訴求していくこと。経営初心者には商工会議所の指導はとても役に立ちます。でもみんな知らないんですね。
例えば、ネットショップ運営者やYouTuberなどのネット関連の人たち。この層には全くと言って良いほど認知度はない。でも彼らにも商工会議所はとても役に立ちます。人脈や新たな仕入れ商品などの確保です。
例えば、外国人経営者。意外なほど外国人経営者が商工会議所の会員になっていない。ここへのアプローチは有効でしょう。
例えば、子供です。経営者の息子や孫に対してキッズ会員というものを作り、ピアノ教室やプールと同じように経営を習い事として学ばせる場。子供の頃から経営を教える場所としては最適でしょう。マクドナルドと同じように、子供の頃から教育して商売人として自然を大人になってもらうための仕掛けづくりは商工会議所のようなところが最適です。
これからどんどん既存事業者は減少していくことでしょう。
もちろんその減少に歯止めを掛ける取り組みも必要ですが、一方で、新たな客層を獲得するための方策も重要です。
戦略と戦術
戦略とは、10年後の顧客を作る取り組み。
一方、戦術とは、1〜3年程度の短期の顧客を作る取り組みだと思っています。
人口減少時代に入り、短期的な顧客づくりだけでは限界が近づいています。10年後にどのような市場が伸びていくのかを予測し、改めて商工会議所としてのあるべき姿を見直す時期に来ているのではないでしょうか。
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