ChatGPT(AI)は嘘情報を流すから使うべきではない?
ジャイロ総合コンサルティングの渋谷です。
当社でも、ChatGPT関連のセミナーを多くご依頼いただいておりますが、受講者から良くこんな質問をいただきます。「ChatGPTって嘘つくよね。嘘の情報をさらっと言ってくるよね。」
だから、AIやChatGPTは使わないほうが良いという趣旨です。しかし、ChatGPTだから嘘を言うわけではなく「Google検索であっても嘘情報は多い」「人だって嘘や噂情報さらっと言ってくる」「テレビや新聞などのマスコミだって嘘や曖昧な情報は含まれる」ということです。
100%正確な情報を与えてくれるソースなどは基本的にどこにも存在していない。1次ソースと呼ばれる統計データですら、誰か(作成者)の意図をもとにデータの切り口を調整しています。
客観的という言葉がありますが、あくまでも客観”的”ということであって、世の中に露出する情報すべてに誰かの意図が組み込まれているということであり、客観に見えるだけと言えます。
ChatGPTは検索ツールではない
ChatGPTの役割ですが、そもそも検索ツールではありません。
検索用途なら、Google検索のほうがよほど使いやすい。
ChatGPTの役割はひとりのパートナーやアドバイザー(秘書)としての役割と捉えてください。しかも様々に顔を変える、世界中の様々な知識を有しています。参謀、部下、上司、同僚、専門家、秘書といろいろと顔を変えてくれます。その時々の課題に対して、思考を深めたり、自分自身が苦手なことをサポートする文句を言わない相手ではないでしょうか。
人は嘘をつくし、曖昧な言葉を言ってきます。検索エンジンだって嘘情報はかなり含まれています。大切なことは、ツールが嘘を言うから使わない、ではなく、どんなツールにも嘘や曖昧さは存在しているということを理解すること。
新聞が全て正しいのだ、マスコミは正しいのだ、Googleは正しいのだ、あの専門家の言うことは正しいのだ、と、特定の情報源(ツール)に対して過度な信頼を寄せることが大きなリスクであり、必ず、嘘や曖昧な事柄は含まれている、という認識で向き合うことです。
情報の真偽を確認する
ですので、ChatGPTだけが嘘を言うわけではなく、過去の様々な情報源と同じだという認識で向き合えばひとつ情報源が増えたな、と思えば良いのではないでしょうか。
情報の真偽をチェックするためのポイントですが、複数の媒体でチェックをすることをおすすめしています。
例えば、ChatGPTで得た情報について、BingAIやBardなどの別のAIに対して「ファクトチェックをして」など複数のAIで指示しチェックする。これはChatGPTではなくても同様でして、いくら信頼できる人だったとしても、話を100%鵜呑みにしないことが大切です。複数人に意見を聞く癖をつけると良いのではないでしょうか。
誰に聞くか?も重要
アドバイスを貰う相手についても注意が必要でして、ジャイロでは創業スクールを多数実施していますが、家族や友人に相談をしている方が多いようです。そして漏れなく反対されるわけです。「やめておうがほうが良いんじゃない。」と。
ここがポイントなのですが、多くの人は「聞きやすい相手」に聞いているケースが多いのが実情です。家族や友人など、聞くべき相手ではなく、聞きやすい相手に相談しています。
未経験者に質問すると、その多くが根拠の無い「やめた方がいい」となりがちです。自分自身が経験していないことに対しては、人はネガティブになりやすいのです。加えて、アドバイスそのものも、自分が経験していない中でのアドバイスとなるため、的はずれな内容となります。
ChatGPTはあくまでもツールのひとつであり、その他ツールと特性は変わりません。
上手にChatGPTと付き合っていきましょう。
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