2023年デジタル活用・DXセミナー(西条商工会議所主催・初日)開催レポート
2023年7月24日(月)に実施されたデジタル活用・DXセミナー(超入門編)(西条商工会議所主催)の開催レポートとなります。
デジタル活用・DXセミナーの内容(2時間)
今回のセミナーですが、以下の通り実施させていただきました。
- DXの考え方と事例
- 困ったときがDX化のチャンス
- 会議の文字起こし自動化AIツールの活用ポイントと応用編
- 自動文字起こしをHP制作に応用する方法
- 生産性の罠に陥らないためのポイント
- 営業のDX・AI化
- プレゼンツールの自動作成(Gamma)のポイント
- 目次づくりや質問項目をAIで作成する
- 営業活動をDX化する
- 酒屋が東京に売り込むためのDX戦術とは?
- 良い顧客を獲得するためにDXを活用する
- ChatGPTを使ったビジネス活用
- コードインタプリタ機能とカスタムインストラクションズを使った業務効率化
- 自社の紹介文を元に、ChatGPTを使ってキャッチコピー、説明文、SNSへの投稿文を作成させる(実演)
テーマ①AIで自動文字起こし
今回のセミナーでは、会議の文字起こしや議事録作成に時間が取られるという声をいただきましたので、講座のはじめにAIを使った自動文字起こしツールを紹介し、実演を通じてAIに対してのイメージを掴んでいただきました。
AI活用というと、どうしても自社には関係ないことだ、小さな会社には活用できる部分は少ないのでは?という印象が強くあります。しかし、実際には人手やお金が足りない小さな会社だからこそAIやDXを使うべきなんです。
そして、「困ったな?」と感じたときには、そこで諦めて従来の方法を取るのではなく、なにか解決できる方法はないか?と少し立ち止まって考えること、専門家に聞いてみる、そんな取り組みからDXやAI活用はスタートします。
ということで、今回のセミナーでAI文字起こしツールであるnottaというサービスを実際に使った結果です。
下記の画像のように、左側にはリアルタイムでの文字起こし画面、そして右側にあるようにAI(ChatGPT)で一発で要約文を作成してもらえます。加えて、翻訳機能も充実しており、英語、中国語、韓国語など文字起こしした内容を翻訳までしてくれるサービスが付いています。
以下に、AIの要約文をテキスト化させて掲載してみましたが、2時間のセミナー内容をこうやて簡潔に要約してくれるAIサービスは時短効果としてバグツンの効果を発揮してくれるのではないでしょうか?
長時間にわたる会議の要約文やサマリー、決定事項などをAIが判定して記載してくれるわけです。
要約文
講師は最初に会議のテクノロジーとしてZoomとチャットGPTについて紹介しました。チャットGPTはAIが生成した文章を簡単に翻訳できる機能があり、SNSの投稿文や販促品の文案作成に使用できます。紹介した事例として、東京の高齢者をターゲットにした居酒屋のポスティング戦略、アメリカハウスさんの初期営業を学生に任せる方法などを挙げました。 セミナーの後半では、チャットGPTを使用して居酒屋のPR文や1人会議、タスク管理の方法を提案しました。1人会議では、あるテーマに基づいてAIと会議のやり取りを行い、その内容を要約してくれる機能を見せました。タスク管理でも、AIが理由を挙げながらタスクを行う効率的な順番を提案してくれます。 最後に文字起こしの機能を使って2時間分の内容を要約する機能を紹介しました。AIは文脈を理解しながら文を生成するため、人間が書いた要約よりも正確で包括的な要約を提供できると主張しました。
サマリー
・会議のテクノロジーとしてのZoomとChatGPTの紹介
講師はZoomを使ったオンライン会議のテクノロジーとChatGPTを紹介しました。ChatGPTはAIが生成した文章を翻訳でき、SNSの投稿文や販促品の文案作成に使用できます。
・事例紹介
東京の高齢者をターゲットにした居酒屋のポスティング戦略や、アメリカハウスさんの学生を使った初期営業の方法を例に挙げました。
・ChatGPTを使用した提案
ChatGPTを使用して居酒屋のPR文、1人会議の方法、タスク管理の提案をしました。1人会議では、AIとのやり取りを要約し、タスク管理では効率的な作業順番を提案しました。
・文字起こしと要約
2時間のセミナー内容を文字起こしし、要約を生成しました。AIは文脈を理解しているため、人間による要約より正確で包括的な要約ができると主張しました。
アクションアイテム
・セミナー内容を振り返り、重要なポイントを確認する
・ChatGPTを使ってみる
・Zoomの機能をよく理解する
・自社のPR文やSNSの投稿文をChatGPTで試してみる
テーマ②デジタルを使った販路開拓
次にご紹介したのが、国が提供しているjSTAT MAPの活用です。このサービスは無料で日本全国の商圏分析を行うことができます(国勢調査をはじめとして多数の統計データが収録されています)。例えば、高齢者夫婦世帯が多く住んでいるエリアだけを特定し、そこにポスティングするなど活用法が考えられます。
下記の図は、実際の統計地図ですが、この赤い部分が高齢者夫婦世帯が多く住んでいるエリアとなります。例えば、自社商品が高齢者夫婦に適切な商材だった場合、やみくもに新聞折込やポスティングをするよりもこの赤い部分が集中している箇所にポスティングや新聞折込をすることで反応率を高めることができます。
このようにデジタル化はアナログ販促をサポートし、その効果性を高めることもできるわけです。
テーマ③ChatGPTを使ったキャッチコピー、年間販促スケジュールなどの作成
そして今話題のChatGPT活用についても時間を割かせていただきました。
今回はChatGPTをつかって受講企業様のキャッチコピー案を一緒に考えてみました。
まずは下記のようにキャッチコピー案を10案考えてもらいます。
その中で、ひとつのキャッチコピーを選んで、キャッチコピーに対応したサブコピー(詳細説明文)を提案してもらいます。少し、硬めの文章でしたので、砕けた内容にアレンジしてもらうなど文章の雰囲気を変えることも可能です。
その後、年間のイベントスケジュールやSNSへの発信文面の作成など、指示の仕方で色々と活用することができるのがChatGPTです。
講座では、その他、様々なAI活用ツールとDX活用法をお伝えさせていただきました。
できる限り、受講者の悩みや課題に沿って解説させていただきました。
まとめ
AIやDXという言葉だけが独り歩きして、注目されがちですが、AIやDXをどう使うか?ではなく、自社の課題や悩み、目標や目的を達成するためのツールとして活用すべきだと考えています。
先日は、中小企業大学校の営業研修でAIについて実習をさせていただきましたが、あくまでも営業の成約率を高めるという目的のために活用できるからAIを紹介したに過ぎません。
もうひとつ、「知らなければ活用しようがない」というのもあります。AIやDXという言葉で尻込みして、実際にどのように活用できるか?を知らなければ、使いようが無いですし、活用してみようという発想すら出てこないわけです。
AIやDXに振り回されては本末転倒ですが、どのような活用可能性があるのか?というのは知っておいて損はないですし、逆に知らなかったことで機会損失を起こしてしまうかもしれません。
そういう意味でも今回のセミナーでは、DXやAI活用の勘どころをお伝えさせていただきました。
西条の事業者のみなさま、2時間お疲れ様でした。
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