【玉村町商工会主催】「2023年度 自社の現状体制に焦点を当てたDX入門　電子帳簿保存法セミナー」開催のお知らせ

セミナー概要

玉村町商工会で開催された「DX入門セミナー」は、渋谷雄大氏を迎え、小規模事業者向けのデジタルトランスフォーメーション（DX）の取り組み方法を説明しました。セミナーはオンラインと会場参加のハイブリッド形式で行われ、具体例を交えながらDXの利点を紹介しました。

渋谷氏はまず、コロナ禍でのオンラインセミナーの重要性を強調し、パンデミック時にオンライン形式がいかにビジネス継続に役立ったかを述べました。例えば、Zoomなどのオンラインツールを使うことで、イベントの中止を回避し、少ない参加者でも利益を維持できると説明しました。

次に、石材店の事例を紹介し、地元の小さなビジネスがどのようにしてDXを活用して利益を上げたかを説明しました。この石材店は、いぶし銀製のコーヒーミルを開発し、ふるさと納税を通じて高収入層にターゲットを絞ることで成功しました。このように、特定の市場をターゲットにすることで、小規模事業者でも大きな利益を上げることができると述べました。

さらに、キャプションズというアプリを紹介し、動画を多言語に翻訳する方法をデモンストレーションしました。これにより、言語の壁を越えて自社製品やサービスを海外市場にPRすることが可能になります。渋谷氏は、自分が英語を話せなくても、テクノロジーを使って多言語対応ができることを強調しました。

また、DXを通じて利益率を上げるためのポイントとして、良い顧客を見つけることの重要性を挙げました。例えば、SNSを活用して、高品質な顧客を見つけ、彼らとの関係を築くことで、ビジネスの安定化と成長を図るべきだと述べました。

他にも、地元の酒屋がDXを活用して成功した事例を紹介しました。この酒屋は、地元市場ではなく、統計データを使ってお金持ちが多く住む地域をターゲットにポスティングを行い、効果的に販促活動を展開しました。この方法により、地元市場では達成できなかった利益を上げることができました。

最後に、渋谷氏はインスタライブの活用方法についても触れました。例えば、学習塾がインスタライブで宿題を教えるテラコヤ形式の配信を行うことで、生徒たちとの接点を増やし、塾の魅力を伝えることができます。また、干物屋がインスタライブで飲み会を開催し、商品をPRする方法も紹介されました。これにより、顧客との関係を深め、リピーターを増やすことができます。

総じて、セミナーではDXの具体的な活用方法とその効果について詳しく説明され、小規模事業者がどのようにしてDXを取り入れ、ビジネスを成長させるかについての実践的なアドバイスが提供されました。