市場分析は石臼から剣山へ

渋谷ブログ講師ブログ

ジャイロ総合コンサルティングの渋谷雄大です。

8月の講演スケジュール公開中です。
お近くの方はぜひお越しくださいね。
【渋谷雄大】8月の講演会スケジュール | セミナー・研修・コンサルティングのジャイロ総合コンサルティング

市場分析をしろ!市場規模はいくら?

このような事をお題目のように聞かれるケースがあります。
それは会社の上司からの指示であったり、
コンサルタントからのアドバイスであったり、
様々ですがいずれにせよ一言目が市場分析や市場規模です。

もちろん分析そのものには価値はあると思います。

しかしながら市場規模の分析の意味がなくなりつつあります。
特にデモグラフィック分析と呼ばれていますが、
性別、年齢、所得、職業、学歴、家族構成などの分析です。
良く聞きますね。
「20代女性のOLに向けた化粧品。」のような表現です。

と言いつつ、この分析手法ではすでに今の日本人の特性
を分析しきれない状況となっています。
一言で言えば「ざっくりしすぎ」です。
20代女性OLといっても、志向や好みは人それぞれ全く変わります。
インターネットやSNSにより、個人の好みは多様化し、デモグラフィック分析では分けきれなくなっています。

デモグラフィック分析ではなく、
シチュエーションにフォーカスした分析が今の主流です。
○○なシチュエーションで使われる商品。
そのシチュエーションで主に購入するのは○○という層である。

どちらかといえば、デモグラフィック分析は、
石臼でざっくりとターゲットをすりつぶす感覚です。
シチュエーションの場合は、
針のような細い需要をピンポイントで突き刺す感覚です。

そしてこれからの企業は、
一本の針で少数の顧客を獲得する。
そしてその針をたくさん持つ。
剣山みたいなイメージです。

フリーランスは針が少なくて良い

フリーランスの方は、市場分析の必要はありません。
なぜならば自分一人で成り立たせる規模の売り上げを作るために大規模な調査は不要です。

一体、いくらの売り上げが必要なのでしょうか。
フリーランスが食べていくだけの売り上げであれば、
分析せずとも一定数の需要は存在しています。

ましてはインターネットが発達した今の時代ですから、
小さな地域で商売するという足かせを外せば、
市場は日本全国です。

その中で、一定の売り上げを上げるのに、
わざわざ市場規模を打ち出す必要は無いのです。

少なくとも市場分析をしなければならないのは、
50億以上の売り上げ規模を目指す企業でしょうか。

フリーランスは、細い針を数本持つだけで十分商売になります。
そしてあたりの針を探すためにも、まずはいくつも針を刺してみることです。
その中から、質の高い顧客層が見つかることでしょう。
分析以上に、まずは針を刺してみることです。

SNSでセミナーの様子をチェック

#ジャイロのセミナー