名古屋商工会議所Re-経営塾「時代は確実に変わる」新・時代に勝つ「経営再構築」戦略~コロナ禍の経営ピンチをチャンスに変えるために~

今回のセミナー開催に先立ちまして、名古屋商工会議所経営革新担当より挨拶がありました。
今回は、コロナ禍で新しい一手を必要としている方、新しく会社の柱として新規事業を始める方、会社の更なる発展を目指している方、創業意欲のある方に向けた連続講座です。5回の講座と2回の個別相談を行います。また、講座終了後はオービスでの個別相談も行いますので、ぜひご利用ください。
なお、事業改革において大きな力となる「事業再構築補助金」の申請に繋げる内容となっております。

講師:大木ヒロシ
日時:令和4年1月17日
昨今における「ビジネスの移り変わり」また、「時代によるビジネス環境の変化」が速くなっています。特に、コロナ禍にあってビジネス環境が大きく変わる中で模索している方も多いのではないでしょうか。感染流行しているオミクロンは主に呼気感染とされているため、これまで対面で行われてきた商談や営業がオンラインで行う機会が増加しています。
ここで大切なポイントとして挙げられるのが「スクリーンニューディール」です。これは、スクリーンを通してコミュニケーションをとる「商談」や「営業」を行うに際する効率的なコミュニケーションの在り方を指します。画面越しでの意思疎通・見られ方・効果的な反応の仕方などによって、ビジネス成績が大きく変わってきます。今後は、上記を踏まえて、ビジネストレーニングを行うことも求められます。
なお、本日のテーマでもある「経営再構築」戦略とされる、既存の枠組みに捉われない「ビジネスモデル構築」にお役立てください。
1.戦後最大の経営環境変化が起きつつある

昨今のコロナ禍によって、ビジネス環境が大きく変わってきました。これは、まったく新しい世界として捉える必要があります。
「afterコロナ時代は変わる、そして戻らない」これは、ビジネス再構築や新規事業開拓において、最大のチャンスであることをぜひ共有したいと思います。そして、afterコロナ時代は新しい世界として、ビジネスも新しく改革が求められます。
例えば、セミナー事業である当社では、従来のセミナー事業スタイルで業務を続ければ、コロナ禍にあってクラスターは避けられない現状があります。コロナ感染拡大に際して、即リモート型セミナーに切り替えたところ、その年の決算が売上1.7倍と効果を得られました。
最初は、手探りで始めZOOMセミナーをまずは、社員会議などで利用するところからスタートしました。ZOOMの在り方やZOOMだからできることをはじめ、コロナ禍にある危機的状況をどう乗り越えるかが重要となります。
そして、このZOOM営業セミナーによって、営業マン・経理担当者・現場技術者が同時に参加できる商談や営業が可能となりました。
結果、コスト削減が実現し、生産性が上がる結果として、経常利益が上がりました。
2.コロナ禍におけるDX戦略とは
DXの定義ですが、DXとは「デジタル・ビジネス・トランスフォーメーション」を指し、
「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面で良い方向に変化させる」という概念です。方法のみではなく、戦略的に決めていくことが重要になります。
DXとは戦略概念、考え方と言いましたが、ビジネスのどの部分をデジタル化すると良いのか?これまでの業務のどこをデジタル化するか?を再検討することをお勧めしております。
なお、新規事業または事業再構築において、新しい可能性を作る大きな力となるのが「事業再構築補助金」です。この再構築にDXは外せません。
3.DX推進と「2025の崖」問題
ここでは、経産省DXレポートに示された「2025年の崖」について、詳しく解説しました。特に、日本の企業のDX化が課題である現状を確認しました。既存の大手企業に多く見られるのが、保守コストの増加による収益圧迫・ユーザーのデジタルニーズに追い付かない・システムトラブルの高まりへの対応などが挙げられます。
新たに始まるDX社会と全く新しい企業経営が求められます。
4.中小企業を救うDX導入
新たなDX社会において、DXによる企業格差が始まります。そこで、以下の点を大切に、出来るところからDX化を進めることをお勧めします。
①デジタル化できる所はデジタル化する
対顧客効果であるトク・ラク・ベンリ・オモシロイを高めながら、コストは大幅に下がり、収益が上がる。社会的なコスト削減が可能になる。
②無料のプランを利用するなど、無理をしないこと
コストをかけず、小さく始める
③リモートワーク、リモート営業の可能性が見える
トランザクションコストの無化・もしくは大幅削減
営業業務の可視化・チーム営業による受注率の向上
5.新・1/1万マーケティングで中小企業儲けは倍になる

自分が好きなものが一番商売になるという考え方です。ここでは、具体的な数字を取り挙げて、ビジネスのシュミレーションを解説しました。
1/1万マーケティングとは、1万人に1人ぐらいは、「いいね!」「面白いね!」という人がいるはずという観点から、ローカルならローカルらしく商品開発していくことがポイントです。これまでのように、全ての人をターゲットにするのではなく、ご自身が「好き」なものに共感してくれる「人」を相手に、ビジネスを展開することで効果が得られます。
その際には、一緒に協力してくれる人や若者などと組むことが最適です。今や、副業時代と言われるように、大手企業社員でも副業が認められる時代となっています。こうした中で、例えば雇用契約のように固定費の出費がない、作業分だけの支出で済む業務委託契約として組むのも効率的です。
さらに、情報=プロモーションと捉えて、今はSNSを上手に利用しながらプロモーションを行うことをお勧めします。情報がないのは、商品やサービスが存在しないのと同じです。販促0円から始められるSNS運用は、手軽に「知らせる仕組み」を作るのに最適です。
プロモーションとDXに関しても追ってお伝えしますが、InstagramやTwitter、Facebookなどを運用し、圧倒的なファンを時間をかけて作ることが、顧客を作る第一歩となります。ここでは、SNSにおけるプロモーションでの「勝てる仕組み」のポイントを解説しました。
6.マーケティング4Pとバリューチェーン
①新販路開拓に向けて、バリューチェーンのどこをDXするか?
バリューチェーンのどこで「強み」を発揮するか?ということを、詳しく説明しました。
②販売力向上効果に向けての具体策
マーケティング4PのどこをDXするか?が実際のビジネスにおいて有効であることを解説しました。
③キーはPlace・Promotion→売り場・販売促進
サイトとプロモーションということで、SNS運用を含めた販売促進の在り方を説明しました。
まとめ

以上、「時代は確実に変わる」新・時代に勝つ「経営再構築」戦略~コロナ禍の経営ピンチをチャンスに変えるために~と題して、afterコロナ時代を迎える「今」にできる経営再構築をお伝えしてきました。特に、中小企業におけるDX 化は大きな課題となってきます。
まずは、経営削減効果に向けての具体策として、トランザクションコストの大幅削減・時間や固定費の節約・業務の効率化や合理化を行います。さらに、営業力の向上にむけての具体策・チームによる営業で成約率向上・業務のDX化を再構築していきます。
経営再構築を行う場合は、壮大に考えないことや、レガシーシステムを再生産しないなど、アーリースモールサクセスという考え方に基づいて行うことの重要さを解説しました。
ジャイロ総合コンサルティング株式会社では、コロナ禍における経営ピンチを絶好のチャンスに変えるためのポイントとコツをお伝えしております。勝つ仕組みを作り上げる経営再構築について、分かりやすくすぐに実践できるようなセミナーを開催しております。
ご希望の企業様は、どうぞお気軽に当社までご相談ください。
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