図表の効用

セミナー講師陣の売上UPノウハウ集

会社運営の中では、実に様々な事柄を考えねばなりません。効率の良い営業方法は何か、人事配置を変えたい、業務の方法をもっと効率化したいなどの課題です。
このような事柄を考える中で、解決策を探る訳ですが、直ぐに最適解にたどり着けることはまれです。このような時に、図を描いて考えると、すっきりして論理的になると言われています。
ここでは、図の効用と、図で考える際のコツを考えて見ましょう。
図で考えるということには、複雑な事柄も直感で考えることができるという利点が挙げられます。幾つかの選択肢があり、それぞれが複雑に絡み合い、何がどのような関係かが良く理解できない場合に、それらの関係を図示すると、直感で理解できるようになります。

要するに、複雑な事象を単純化して、自分の考えの道筋がはっきりと分かると言うことです。
次に、人と議論する場合のツールとして、有用だと言うことです。
会社の中での会議・打合せの場においてホワイトボードで議論のポイントを図示することで、議論のポイントを明確に出来ます。

人と話し合っている場合に、人の顔だけを見ながら話し合うということは、かなりつらいものだと実感しているのではないでしょうか。
人を見ながら話し合うということは、実は一瞬、一瞬は、1対1の関係の連続になっているのです。その時に、ホワイトボードを介すると、1対1の関係でなく、1対複数の関係になります。一人の考えを同時に複数の人に伝えることができ、この手順が、実は議論を活性化させる方法なのです。
さらに、図を使うことで、論点の抜け・漏れをなくすことができることが挙げられます。
図で考えるということは、常に全体の論点と、個別の論点を見比べながら考えることになっているのです。
図を描くということは、考えを形あるものに残すということです。
文章でも書いた結果を残すことに違いはないのですが、文章だけでは文章表現の巧拙が気になったり、直感に訴えにくいと言う欠点があります。図であれば、今議論したり考えていることだけでなく、先ほどの議論が図として残っているので、時折前の議論を振り返り、さらに全体を俯瞰しながら考えることになり、抜け・漏れを防ぐことに繋がるのです。
次に、実際に図を使うコツを幾つか考えてみます。

1. 話しながら、図を描く
グループで話し合っているときに、やおら立ち上がって、ホワイトボードに図を描いてください。皆さんが一応注目します。この場合は、今の議論のキーワードをとりあえず書いてください。この時点では、まだ図とは言えませんが、次々に、キーワードを羅列的に書いて、丸で囲んだり、線で結んだりすることで、図になります。必ず話しながら、書いてください。

2. 描くのは自分の考えだけでなく、人に意見も
自分の主張したい点だけを書いても、よほどの説得力のある意見でない限り、無視されたり議論が長引いたりするだけでしょう。むしろ他人の意見を、「あなたの言いたいことはこの様なことですね」と言いながら、確認しながら書いてください。その前提は、他人の意見を十分に聴き取るということは言うまでもありません。

3. まずは今の議論のポイントを、さらに次々とポイントを
極論を言えば、自分の意見はなくても、他人の意見をキーワードとして書くことで、あなたは議論をまとめることが出来ます。キーワードを書くことで、同じような意見は封じることが出来ますし、異なった観点の意見を誘発することが出来ます。これが議論を活性化させることに繋がります。

4. ポイントを線で結ぶ
幾つかのキーワードが書けたら、これらを見ながら、それぞれを丸で囲み、線で結びます。同類のものは同一の丸の中に入れ、関係があるものは線で結び、対置するものは←→で結びます。これで、図示の完成です。

5. マトリックスを有効に使う
キーワードが二つのジャンルに分類できると思えた場合は、縦軸と横軸でマトリックス図を作成します。
次の観点で新たな視点を加えることが出来ます。たとえば、4×4のマトリックスの完成させると、これらの交点である16のセルを何らかの発想の芽生えがあるはずです。

6. 具体的なものをまとめて抽象化する
キーワードが具体的なものであれば、それらを大きく丸で囲み、その丸に抽象化したキーワードである名前をつけます。これで、論理が一段階ステップアップするはずです。

7. 抽象的なものを複数の具体例で示す
抽象的なキーワードばかりで、議論が行き詰ったら、そのキーワードから複数の線を引き出して、具体的な事象を描いていきます。もちろん自分だけで考える必要はありません。「具体的には、どんな手段が考えられますか」などの質問をして、他人の意見を引き出します。

以上のコツは、主にグループで討議する場面を想定したものですが、一人で考える場合も同様の手法で、自分の意見をまとめることも出来ます。念のために申し添えます。

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