起業創業の成功に大切なこと(第3回)

一朝一夕に起業は成り立ちません。小規模な起業でも計画が必要です。起業が成功する計画の立て方をお届け致します。

 

「思い」を客観視するのが計画

「思い」を実現に向けて客観的に評価し、収支に基づいて起業から成功に至る道筋を計画化する。それが「創業計画書」ということになる。

客観視とは、自らが起業する事業に対しての「経営的知識」「業界的専門知識」「技術」「資金」等と起業環境としての5フォース分析を行い、成功と失敗の分岐点を具体的に掴んでおくことである。「悲観的計画、楽観的実施」が起業を失敗から遠ざけ、成功を引き寄せるポイントになる。

悲観的計画とは「もしかしたら上手くいかないかも知れない」と考え、失敗の可能性も折込みコンテンジェーシープラン(代替案)をも講じておくことである。考えに考え抜いた悲観的な計画の後は「必ず上手くいく」という楽観な気持ちで元気よく起業しよう。こうすれば、少々のことではへこたれない。それが成功の秘訣だ。

 

計画は計画通りにいかないからこそ計画化が必要だ

全てがあなたの思い通りに進むなら、計画なんていらない。計画化するのは計画通りにいかないからであり、計画と実施の間には少なからずズレが生じるものだ。こうしたズレを計画に沿って調整し目標そして目的を達していくのである。

起業するにあたって、最初に「やりたいことを明確にし、ビジネスモデルとしてまとめる」次いで「成功への仮説を立て、顧客開発の可能性を探る」その上で「計画化し、周囲の関係者に理解と納得を得てスタートを切る」「PDCAサイクル的に改善を進める」の手順を考えたい。

100点満点の計画などあり得ないし、あったとしたら、それは硬直化しており危機を避けることもチャンスを捉えることもできない代物に過ぎない。55点でスタートし、実施段階を通じて100点を目指していくのが、実際的な起業成功への道順だ。

 

いま、日本は社会的にも経済的にも大きな変化を引き起こしつつある。

変化する時代は危機と機会(チャンス)をあわせ持つ。社会・経済環境の変化は適応できない企業に衰退と退出を促し、適応した企業と個人には成功と成長を約束する。

今、本ブログをお読みのあなたが、この時代に起業するというのは、時代があなたについてくるということなのかも知れない。

 

「人生の後悔とは失敗したことではなく、しなかったことだ」と言う。もはや、起業しないというリスクの方が大きいのかも知れない。

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