【新潟県商工会連合会長岡支所主催】「2022年度 中小企業のための利益向上セミナー」開催のお知らせ

新型コロナウイルス感染症やウクライナ情勢、生産資材・原材料価格の高騰は、中小企業の業況に多大な影響を及ぼしております。先行きが見通せない中、どのような対策をとればよいか悩まれている事業者も多くいるのではないでしょうか。

このセミナーでは、原材料価格の高騰等でお困りの事業者に対し、今何をすべきか、その具体策について成功事例も交えながらわかりやすく解説します。ぜひお申込みください。原材料高騰下での事業経営や利益確保のヒントを是非ここで!

セミナー詳細

お申し込み方法
新潟県商工会連合会長岡支所
日時 令和 5 年 2 月 2 日(木) 13:30~15:40
会場 Zoomを使ったオンライン
受講料 無料
定員 50名
担当講師 ジャイロ総合コンサルティング 井村 正規(いむら まさのり)

セミナーチラシ

セミナー概要

新潟県商工会連合会が主催する「中小企業向け価格戦略セミナー」では、井村正規氏が講師を務め、中小企業が直面する原材料や生産資材の価格高騰に対する対策について講義が行われました。

まず、現状の問題点として、長らく物価変動がほとんどなかった日本において、コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻の影響で物流が滞り、エネルギー価格の高騰が生じ、結果として多くの製品や原材料の価格が急上昇しました。これにより、中小企業はコストの増加に直面し、価格を適切に転嫁できなければ利益が圧迫される状況が続いています。

講義では、まず原材料費が高騰する中で中小企業が取るべき具体的な対策として、価格交渉の重要性が強調されました。中小企業庁のデータによると、価格転嫁ができていない企業は多く、その一因として交渉機会の欠如が挙げられます。井村氏は、交渉の際には論理的な説明(ロゴス)、信頼関係の構築(エトス)、そして情熱(パトス)が重要であるとし、具体的な交渉方法として感情に訴えること、論理的な根拠を示すこと、相手に危機感を与えること、駆け引きを行うことなどが紹介されました。

さらに、利益率向上のためにDX(デジタルトランスフォーメーション)の活用も提案されました。DXは単なるIT化を超えた概念であり、業務の効率化やコスト削減を実現するツールとして、例えばオンライン会議の導入やGoogleフォームによるアンケート集計などが挙げられました。これにより、交通費や移動時間の削減、情報の共有と効率化が図れ、結果として経費削減に寄与します。

最後に、セミナーではSNSの活用による販売促進も重要視されました。従来の4P(製品、価格、販路、プロモーション)戦略が変化し、特に顧客とのつながりやプロモーションの重要性が増しています。具体的には、オンラインイベントの開催やYouTubeでの動画配信が有効な手段として紹介されました。これにより、時間や距離に制約されず、多くの顧客にアプローチすることが可能となります。

井村氏は、これらの施策を通じて中小企業が価格高騰に対処し、持続可能な経営を実現するための手助けを行いたいと締めくくりました。