事業承継は社長の決断(Decision Making)

事業承継に関する記事は今回が最終回です。事業承継にとって一番重要な社長の決断について、弊社の大木顧問にインタビューを行いました。

大木 ヒロシ(おおき ひろし)顧問

 

社長の最も重要な仕事は『決断』

事業承継は現社長が決断しなければ始まりません。いくら継ぐ側が「継ぎたい」と言っても、継がせる側が決めなければ引き継げません。現経営者であるあなた自身に「継がせたい」「継いでもらいたい」想いがなければ、事業承継は実現できないのです。

社長の一番重要な仕事は「決めること」、最終的な決断です。最高決済者である社長が決めなければ会社は動きません。決めるためには人から聴き、そして考えることが大切です。「事業承継するかしないか」「誰に継がせるか」「どのように引き継ぐか」を決めるのは、社長であるあなた自身以外には誰もいないのです。

 

効果的な決断の実際例

決断の重要性をお伝えするために、歴史上のある人物の決断をお話ししましょう。日本の運命を大きく変えた海軍の逸話です。その人物とは東郷平八郎です。

日露戦争の日本海海戦は1905年5月、27日と28日の2日間で日本軍が勝利を収めました。攻め入って来るロシアの艦隊を迎え撃つ際に、日本海軍の参謀の秋山真之は日本海側、対馬側からと太平洋側のどちらから攻めてくるかを検討しましたが判断を決められず、東郷に意見を求めました。東郷は「対馬だ」と判断を決め、その後、秋山が尋ね返しても決断を揺るぎませんでした。その結果、対馬でロシアの艦隊を向かい撃てたことで、日本軍は勝利できました。東郷平八郎がネルソン提督に並ぶ名声を得たのはこの一言によるものでしょう。

社長が上手く事業を運ぶには、人から話をよく聴くことです。そして自分でよく考え、自分自身の経験を含め合わせて考えて判断を下す。そして決断したら揺るがないことです。

 

安心な事業承継のために、まずは決断を

人は毎日歳を取っていきます。心の中ではまだまだだと思っていても、歳を感じる時は必ず訪れます。ですから早めに始めることが大事です。想いを引き継ぐには、一緒に過ごし、共に考えて、想いを共有することが大事です。それは一朝一夕ではできません。時間をかけて伝えていきます。いきなり会社を譲って、自分の居場所を無くしてしまうことが事業承継ではありません。譲っても最低で5年は後継社長をサポートしていく必要はあるのです。

私共ジャイロ総合コンサルティングでは事業承継の始め方、どのように引き継げばよいか、サポートさせて頂きます。

事業承継に本気で取り組まれる決断をされましたら、私共へお問い合わせください。

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