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中小企業に戦略は必要か・・・企業の視点から

中小企業に戦略は必要か・・・企業の視点から


世の中にある中小企業の数、420万社。この中で明確な戦略をもって、
そして組織に戦略が浸透して、速やかに実行されている中小企業は
どれほどあるのだろうか。そもそも戦略とは一体何であろうか。山登り
に喩えて考えてみたい。

私たち5名は簡単な装備を身につけて1,500m級の低層の山を縦走
していた。そこに、突然の大雨。風も強まってきた。このままでは、体力が消耗してしまう。そのときリーダーである私は、地図と周囲の状況を見ながらメンバーにこう伝えた。

「この1km先に小さな山小屋があるようだ。現在使われているかどうか分からないが、まずは風雨をしのげる場所に移動することが先決だと思う。そこで、温かいスープを沸かし、みんなが持参している若干の食料を分けて体力を温存しよう。その後、風雨が収まってきたら向こう側の麓に降りて街まで出ることとしたい。」・・・【1】
「まず、その山小屋に行くためにはいくつかの道があるが、この雨で水量が増加しているだろう川の周辺の道は避けて、少し遠回りになるがこのルートで行こう。時間は1時間もあれば到着するはずだ。」・・・【2】
「Aさんはもう一度天候をラジオで確認してくれ。私が先頭を歩くので、Bさんは最後尾についてメンバーのみんなの様子を見ながら何かあれば声をかけてくれ。CさんとDさんは、山小屋に到着したら食事の用意をしてくれ。いいだろうか。」・・・【3】
メンバーは皆うなずき同意して早速歩き始めた。
「みんな、歩くスペースは大丈夫か。Cさん(Cさんは縦走初心者)、大丈夫か。しんどくなったら遠慮無く言ってくれよ。後30分ほどで着くはずだ。頑張っていこう。」・・・【4】

【1】でチームが目指すべき場所とそこで体験できる具体的なイメージを提示している。メンバーのみんなにとってもその場所に行きたいと
感じさせている。これは、ビジョンそのものである。次に、このビジョン
を実現するために、どの方向性に進むかを明確にしているのが【2】である。これは、いくつもあるルートの中で選択すべきルートを明確に
している。すなわち、戦略シナリオである。こうして進むべき方向性が
決まったら、各メンバーに具体的な役割分担を指示してやるべき事を
明確にしているのが【3】である。これは、戦略を実行するために経営
資源を配分し、組織体制を整備していることになる。実際に歩き始める④において、メンバーの進み具合に気を配り、元気づけながらモチベーションの維持向上を図っている。途中で脱落しないように、リーダー
シップを発揮しつつマネジメントをしてビジョン達成のために統率して
いるのである。
特に【1】と【2】が戦略に相当すると考えられる。場合によっては【3】までだろうか。

さて、このとき、行き先が曖昧でどの方向に歩いて良いのか分から
ないまま、行き当たりばったりであるいは「エイヤッ」で歩いていると
どうなるであろうか。つまり、【1】と【2】が曖昧なまま、歩き続けている
とどうなるであろうか。いくら低い山だとは言っても1,500mにおいて
風雨が強まると低温が続き、体力が少しずつ奪われてしまうことは
想像に難くない。最悪の場合は遭難してしまうことだってあるだろう。
こうなることが予想される以上、やっぱり【1】と【2】や【3】、すなわち
戦略は必要であることが分かる。

しかしである。この【1】~【3】までが無くてもうまくいくことだってある
のである。良く分からないけど、リーダーのこれまでの経験と勘で
この道を歩いていけばきっと麓に出られる、あるいは山小屋に着ける、
こともあるのも事実である。現状とこれから先のことを分析して、自分
たちの持っているものも全部確認して、どこを目指せばよいのか、
そのためにはどのルートを歩いていけばよいのか。そんなことを
うだうだ議論して考えたって、下手の考え休むに似たり。時間だけが
過ぎていって何も変わらないことだって、ある。だったら、リーダーの
経験と勘に任せて迅速に行動した方が良いに決まっているのである。
実際の中小企業の経営者は、このような考えで経営している人も
多いはずである。とにかく行動すること。メンバーを鼓舞して売上を
上げること。考える暇があったら、動け。現実には、これでうまくいく
ことも多いのである。だから、中小企業に戦略は絶対に必要かと
言われれば、必要ではないかもしれない。

縦走中に風雨が無く安定的な天候であれば、リーダーの経験と勘がもっと働くだろうし、少々間違ってもリカバリーがきく。だから、戦略
なんて無くても何とかなることが多いだろう。これは、高度成長期
からバブルがはじけて人口がまだ増加している頃までを暗示して
いる。しかし、現在は、リーマンショックから始まる前代未聞の金融
危機の経験があり、中国のめざましい経済成長にも脅かされるなど、日本経済はグローバル経済の激流に巻き込まれている。つまり、
いつも縦走中は暴風雨なのである。特に装備も貧弱で経験豊富な
メンバーも少ない中小企業のパーティは、この暴風雨の影響を大きく
受け易いのである。いつ遭難するか分からないのである。

果たして、このような環境において【1】~【3】は必要無いであろうか。

少なくとも、次のようなことは言えるかもしれない。
大局的な視点が必要となる場面においては、常に戦略を意識して
長期的な視点で意思決定する。小局的な視点である日常的な業務
においては、社長の経験と勘をフルに活用して迅速に意思決定する。この両面が必要であると。やっぱり、着眼大局着手小局が経営
の基本かもしれない。

 

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