ネットショップ成功の秘訣(3)

セミナー講師陣の売上UPノウハウ集

ネットショップ塾のノウハウを公開

現在、全国各地で事業者やこれからネットショップを始めたい方々に向けて、ネットショップ塾というセミナーを精力的に行っている。ネットショップ塾に関しては企画からテキスト作成、運営、担当講師まで全てを担当しており、北は青森県、南は高知県まで全国規模で開催させて頂いた。
講座自体は10回~14回(1講座3時間)と長丁場の講座ではあったが、受講者は大変熱心に受講して頂き、全ての講座を大盛況のうちに終了する事ができた。
今回は、そのネットショップ塾の導入部分でお話しているネットショップ選びのポイントについて解説する。 併せて、以前コラムに掲載したネットショップ成功の秘訣も参考にして頂きたい。

モール型ネットショップと自社ネットショップの違い

モール型というのは、一言で言えば楽天市場やヤフーショッピングのことである。一方自社ネットショップというのはモールに属さず、自社独自のURLを持った自社サイトの事である。
例えば、今回のネットショップ塾でご協力頂いたイーストアのショップサーブなどを使ったネットショップが挙げられる。
モール型は、「http://www.rakuten.ne.jp/サイト名/」という風にrakuten.ne.jpの後方にショップ名が入る。
自社サイト(独自ドメイン取得の場合)の場合、http://サイト名/という風になる。
現実の店舗で考えれば分かりやすい。
モール型=百貨店の売場、自社サイト=路面店といったところである。
ネットショップを開設する際にはどちらを選べば良いのかは大変迷うところである。
モール型のメリットは何と言っても、「集客力」だと言える。ご承知のように楽天市場やヤフーショッピングなどの集客力は抜群なので、手っ取り早く集客するにはもってこいと言える。
しかしデメリットもある。「競合が多い」「コストがかかる」「顧客はあくまでもモールの顧客」などである。 「競合の多さ」についてはご存じだと思うが、付け加えると価格競争が激化している点も見逃せない。いくら集客力の高いモールでも、露出(認知)されなければ折角の集客力は意味を持たない。また運営費用に関しても、ロイヤリティや広告宣伝費、月額費用など結構な費用が掛かる。そんな中、価格競争激化の中で、商品価格に転嫁できず利益を削らざる得ないショップも見かける。
モール型に出店される場合は、「利益率の低い商材」「差別化できる商材」が向いている。
また、意外と重要なのは「顧客」の問題である。継続的に運営していくに当たり、購入者はあくまでモールへ来ているということを忘れないように。モールの中にあるあなたの商品を買われているのであって、本質的にはあなたのショップから商品を買っているのではない。顧客情報の持ち出しや活用に制限がかけられるのが証拠である。モールの顧客だからモールの外での販促活動はできない。
次に自社運営ネットショップを見てみる。メリットは、「自社の顧客を増やせる」「プロモーションの自由度が高い」「運営コストが低い」などである。デメリットは、「初期の集客力は弱く、軌道に乗せるまでに時間がかかる」事である。
モールの場合は、購入者のデータの持ち出しや利用には制限がかけられる事が多いが、自社サイトの場合は、自由に顧客にアプローチができる。また、出店費用についても独自ドメイン取得費用、レンタルサーバー費用、ショッピングカート契約などを足しても、年間数万円で済む。従って、じっくりと長期的に顧客を育てて行くことを考えるならば、自社サイトを考えてはいかがであろうか。
モール型は「短距離走」で自社サイトは「マラソン」と置き換えられる。モール型は抜群のスタートダッシュで集客し、一気に売上化する。自社サイトは、はじめはゆっくりでも徐々に売上を安定化させて行く。

モール型と自社サイトの構築ポイント

モール型では商品ページの充実を図って欲しい。というのは、モールへ来た訪問者は直接商品ページに行くことが多く、トップページを経由することが少ないからである。
商品ページだけで、コンセプト、支払い方法、送料、決済などの購入者が必要とされる情報を掲載し、購入の判断ができるように工夫しておく。
自社サイトではトップページを見る方も多く、トップページの作り込みをしっかりと行って欲しい。できる限りトップページでコンセプトや付加価値を打ち出していきたい。

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