ネットショップ成功の秘訣(2)

セミナー講師陣の売上UPノウハウ集

ネットショップで販売を成功させるには

ではネットショップを売れるものにするためには何か必要なのだろうか。

最低限考えて置かなければならないのは、下記の4つである。

ストーリーや背景を明確に

購入者は商品自体に惹かれる訳ではなく、そこに付随するストーリー(物語)に惹かれる。
その商品の開発秘話や販売者がなぜその商品に惹かれて商売を始めたのか、などのストーリーが重要になる。ストーリーを付加することで、その商品価値自体を高めることも可能となる。
前述した布団屋で販売している商品(布団)は特別のものではない。
しかし、それを販売している店主は眠りのプロフェッショナルであり多くの方からの指示を得ている。その店主が勧める商品には商品の価格以上の付加価値がつくのである。
そのとき、仮にただの布団であったとしても、店主が勧めた商品であれば「“眠りのプロフェッショナルのお墨付き“布団」となる。
ネットショップのコンテンツには、「なぜ私が眠りのプロになったのか?」というコンテンツを付けることで、その商品の価値を高めることができよう。

分かりやすいレイアウト・表示

ネットショップの訪問者は、「見難い」「わかりにくい」「何の商品を売っているか分からない」と思われてしまうと、すぐにページから離れてしまう。なぜならば、わかりにくいネットショップをワザワザ訪問者が”努力して”理解する必要は無く、ブラウザのバックボタンを押して検索結果に戻れば、すぐに他のショップを探す事が出来る。ワザワザわかりにくい店で買必要は無いのである。
従って、ネットショップで成功するためには、「分かりやすい」「何の商品を売っているのか?」「ネットショップの特徴は分かりやすいか?」について、十分に研究・改善しなければならない。
ネットショップで何を売っているのかが分かりやすく、かつメニューやカテゴリなどが分かりやすく分類されている、ネットショップのレイアウトは奇をてらわない、などページを開いて3秒以内に何のネットショップか?どこをクリックすれば商品に行き着くのか?などを注意深く見極めてネットショップを構築しよう。
ネットショップでは、視覚だけで消費者に魅力を伝えて購入させなければならない難しいツールであることも事実である。従って、消費者が目線をどのように動かすかをしっかりと分析する必要もある。

写真の使い方

前述したように、視覚をフル活用して購入するのがネットショップである。
もちろんネットショップでは商品に触れることは出来ない。従って、商品写真は購入に当たって重要な役割を持つ。
スナップショットで商品写真を撮影しているネットショップを良く見かけるが、視覚だけで購入するネットショップにあって、これではなかなか売りにつながらない。商品写真の出来ひとつで売上は大きく変わるので、写真についてはこだわって欲しい。一眼レフなどは今や数万円で購入できるし、ネット通販用の写真撮影専門業者に頼むと1万円以内でプロが撮影した写真を手に入れる事も出来る。
ちなみに商品写真には、2つのタイプがあることを知っておいて欲しい。
ひとつは、商品を使ったときの変化を伝えて消費者に買いたいと思って頂く「イメージ訴求写真」。もう一つは、商品の機能や外観を正確に伝える「機能写真」である。
たとえば肉屋のネット通販を始めようとしたとしよう。商品ページに国産高級牛肉の生肉の写真だけが載っていても「高そうだな」とは思っても、「おいしそうだ」とは思わない。そこでまず必要なのは「肉を焼いている写真」や「おいしそうに食べている写真」である。これは片方が欠けても購入率が大きく低下する。

安心感・信頼性

ネットショップで商品を購入する際に、誰もが考える事。
それは「ここで買っても大丈夫か?安心か?」である。
ネットショップは売り手が見えない。
しかも簡単に開設出来るので、販売者の信頼性も分からない。品質も手元に届くまでは分からない。ネットという世界に対する漠然とした不安感もある。
要するに怪しいネットショップは売れない。
では安心感や信頼性を出すためにどうすれば良いのか?
ひとつは売り手を見せる工夫である。たとえば、店長の経歴や専門分野を記載する事。
ふたつめは実店舗を持っていれば実店舗情報記載すること。
最後の受賞歴などの権威情報を掲載すること。などが考えられる。
最後の受賞歴についてそんなものは無いという方にお勧めなのは、「モンドセレクション」に参加することである。某ビールメーカーがモンドセレクション最高金賞受賞と宣伝されているが、これはベルギーの民間団体が行っている食品分野を中心として製品の技術水準を審査し認証を与えるものである。しかもこれは、絶対評価を用いているため、実は定められた水準をクリアした商品全てに認証が得られる仕組みである。ちなみに60点以上で銅賞。70点以上で銀賞。80点以上で金賞。90点以上で特別金賞。となる。他にも●●ソムリエ(タオルソムリエなどもあるよう)などの資格取得も信頼感の醸成につながる。
今回はネットショップ構築に必要なポイントを解説させて頂いたが、実際にネットショップを成功させるためには他にも様々なことに留意しなければならない。
しかし、キラリと光るネットショップを作るためには、消費者の視点を持ってネットショップを企画・運営することが必要であろう。

SNSでセミナーの様子をチェック

#ジャイロのセミナー