小規模持続化補助金の公募が始まった

中小企業小規模持続化補助金の公募が始まりました。

http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/shokibo/2016/160226shokibo.htm

販路開拓に取り組む小規模事業者に対して最大50万円を補助上限とする補助金で、今回で3年目を迎えます。 小さな企業にとっては、比較的簡単な書式ですし、とても使いやすい補助金のひとつで、しかも、利用用途が、チラシ作成や商談会参加のための運賃、新商品開発のための材料費など、実際に販路開拓する事業者にとってとてもメリットのあるものです。
ただし、問題となるのが、【新たな販路開拓】というところがポイントであり、新しい客層を獲得するための取り組みに対して補助されるということです。
ですので、今いる顧客に対するチラシやホームページ改変などは対象外となります。 中小企業庁は、新規販路の開拓の重要性を認識し、チャレンジする小規模事業者の支援に乗り出したわけです。一方で、事業者、支援する側の商工会や商工会議所にとっては、自社や支援先の新規開拓のアイデアを導き出すことが最大のハードルとなるわけです。

補助金が小さな企業の活路となる

今回の小規模事業者持続化補助金ですが、事業者にとっては「お金がもらえる」というメリット以上に、「今まであきらめていた小規模事業者」のやる気を再度促すためのキッカケに最適だということです。
業績が厳しい状況の小規模事業者の多くは、「昔から取り扱っている商品を、昔ながらの顧客に、同じ方法で提供し続けて」います。 もちろん頭では、新しい客層を獲得しなければならないと分かっていても、資金的にも、体力的にも難しい状況で半ばあきらめてしまっているのが現実です。

ビジネスを成功させるためには、既存顧客に向けた対策に加え、常に新しい風を吹き込むための新規開拓、という両輪が必要不可欠です。 既存顧客ばかりを相手にしていると、会社の成長はいつか止まってしまいます。 必要に迫られてから、いざ新規開拓をしようとしても、環境の変化に対応できなくなってしまいます。 ですから、もう一度ビジネスをなんとかしよう、と考えている人には、思い立ったその時から新規開拓をおこなって頂く必要があるのです。

そんな事業者にとって、もう一度、チャレンジしてみよう!と奮起を促すのが、今回の持続化補助金の大きな役割ではないでしょうか。 いま一度、新たなチャレンジのために小規模事業者持続化補助金を活用しましょう。

新たな販路開拓先の見つけ方

とはいえ、新たな販路開拓先を見つけるのは容易ではありません。
そもそも、どうやって新たな販路を見つけ出せばよいのでしょうか。様々な方法論がありますが、私が指導・実践しているのは、別の市場を取り込むということです。

例えば、造園業の方に実際にアドバイスした内容ですが、庭師の新規開拓策として何があるでしょうか。造園業は非常に厳しい業界ですが、すでに庭を手入れしている既存層に改めて営業をしても成功する可能性は極めて低くなります。当然ですが、
すでに庭仕事を特定の庭師に依頼しているため、それを切り替えさせることは困難なのです。

ということで、ここで実践するのは、「親から家を継いだが、庭の手入れができていない、旦那の実家に嫁いだ主婦」ということになります。今まで庭師を頼んだことが無い人にとって、庭師に頼むというのはとても高いハードルです。高そうだし、
強面の庭師さんがやってきて、勝手に昔ながらの日本庭園風にされてしまうのでは?など考えて結局、庭は荒れてしまいます。ただ、荒れた庭を見るたびに「後ろめたさ」が残るのです。こうした客層を見つけ、少しの工夫をすることで、新規開拓は可能となります。

毎月、少しずつ庭が出来上がっていく「デアゴスティーニ型庭造り」という仕組みを作ってPRするのです。もちろん、クレジット決済できて、月額払いで自分の好きな庭が少しずつ出来上がっていくというものです。これらの仕組みをネットショップ
で展開する、ネット通販で庭を売る、という発想。 「造園」というカテゴリーを、女性にとって馴染みのある「ネットショップ」に転換してしまうのです。

売り方を少し変えるだけで、新たな客層を見つけることは可能です。

これからは新規顧客開拓が重点項目となる

すでに諦めてしまった小さな会社の活力を取り戻すには、今が絶好のチャンスです。物事はタイミング。最良のタイミングで、最良の支援を行うことが必要不可欠なのです。

小規模事業者持続化補助金そのものも来年以降継続する保証はありませんし、なくなってしまう可能性が非常に高い。となると、今やっておかなければこの機会を失ってしまいます。

商工会や商工会議所のみなさまには、このチャンスを最大限活かす工夫を。

事業者様は、折角の使いやすい補助金です。これをチャンスと捉えて、チャレンジしてみませんか?
不景気を誰かのせいにしても何も変わりません。
可能性にかけて行動しましょう。行動すれば何かが変わります。

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