創業を考える(第1回)

若手創業家予備軍から団塊世代の第二の人生における創業、そして主婦中心のプチ創業(副業)
まで、創業に対する関心は日増しに高まっており、サラリーマンの四人に一人が創業を
考えているとも言われる。

独立創業とは人に指図されない、一国一城の主となることであり、サラリーマンの「宮仕えの
悲しさ」に明け暮れた身から見れば何とも気の清々とするようなことである。
誰にはばかることもなく、自由度は高く、自分がやった分はかならず自分に戻ってくるので
本当の意味でやり甲斐がある。
そして、成功は自らに大きな富をもたらす。
独立そして創業することは多くの人にとって夢であり、それはかなりの程度に実現可能な
夢でもある。
だから人は創業を目指す。

しかし、半面で独立・創業は「開業に伴うリスクと事業継続の難しさ」といった問題を伴う。
個人事業の破産が1万5000件を超え、現下の経済環境のもとでの小規模事業における経営の
難しさを浮き彫りにしている。このことは、創業ブームに乗っただけの素人の安易な創業が
大きな危険を伴っていることを示唆している。
独立、成功、富と名声の裏に無一文の危険が潜んでいることを忘れるべきではない。

筆者は15年にわたって全国各地の商工会議所や商工会連合会等の開催する「創業塾」を通じ、
1500人を超える創業を目指す方々と触れ合ってきた。そうした中には、サラリーマン出身の
素人創業でありながら既に年収が一億円に達するという者もいる。年収2000万円~3000万円
クラスの中クラスの成功者も少なからず輩出している。
独立創業におけるコンサルティングを通じてはっきりと言えることは、成功する人は
「成功するべくして成功している」ケースが殆どであり、失敗する人は「最初から失敗の
要素をはらんでいた」場合が圧倒的に多いのである。

 

(2)に続く。

 

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