シリーズ型セミナーの意味と価値そしてプライシング

大木ブログ講師ブログ

「真田昌幸に学ぶ事業承継」「真田丸に学ぶ中小企業戦略」の真田丸シリーズは、ドラマの
方も佳境に入り人気が高まったのか、ご依頼も増えています。

ありがとうございます。

真田丸のような流行りものも、受講者集めには一役買ってくれますが、それ以上に大切な
ことはセミナー等の終了後の満足度ではないかと考えます。何故なら、満足することで
次回のセミナー・研修への期待が高まるからです。

地域における事業者数が伸び悩み、セミナー等への参加者の減少化が常態化する中で
新規の参加者を集めることには限界があります。こうした状況下では、地域事業者における
普遍的な問題点をもとにテーマを設定しシリーズ的に開催することで、受講者数は都度の
当たり外れなく安定します。

一度ならず二度三度と参加してもらうことは主宰者にとって重要ですが、テーマが実効
的なシリーズセミナーでトータルに学ぶことは本来的な経営力強化に繋がりますから、
受講者にとっても大変に効果的だということになります。

例えば「売上の上がるチラシ・DMセミナー」といった単一講座では、持続的な売上効果は
期待でき難い場合が少なくありません。そもそも、品揃えに不備があり、価格的にも接客
的にも問題がある「悪い店」が、とても目につき易く、誰にでも読んでもらえるような「チラシ・
DM」を上手に実施したらどうなるでしょうか?
これは、単なる悪宣伝に過ぎないということになりかねません。このことは、全ての業種・
業態に通じることです。劣悪な商品・サービスを上手に営業したら、悪評をばらまいて
いるのと変わらなくなってしまう、ということでもあります。

ここで、「猫の手も借りたくなる、繁盛店(会社)づくり」というテーマのシリーズを組み立てて
みましょう。第一講座はさしずめ「時代に合った売れる要因・要素の見つけ方(マーケ
ティング)」になり、次いで「お客様との良好な関係性をつくる息の長い接客手法(コミュ
ニケーション)」、「不思議なほどに、入り易い、買い易い店づくり(DP&レイアウト)」、
その上で、やっと「確実に、見てもらえる、来てもらえるチラシ・DM作成術(インフォ
メーション=情報伝達)」ということになります。 否、待ってください。 その前に「価格戦略」
すなわちプライシングに関する講座を欠かすことはできません。デフレ 化が進展する
中での安易な値下げは、経営の致命傷になる場合が少なくないのです。 それにも
かかわらず、多くの事業者が価格設定戦略、いわばプライシングに無頓着というのが
実情です。米国では価格戦略の専門スタッフとして「プライシング・マネージャー」を
置く企業は少なくありません。プライシング(価格設定)と言えば「原価+必要経費+
必要利鞘」というのでは、売上も利益も増えません。これほどまでに重要なプライシング
をまるで考えないまま、繁盛店づくりを進めても、「売上は増えても利益は出ない」
ということになりかねません。

シリーズ化のテーマ設定の話から話が思わぬ方向に進んでしまいましたが、販売
促進(小売・サービス)、営業促進(製造その他)共にシリーズ化を工夫する上では、
プライシングの講座を設けることもお忘れなく。

ちなみに、「プライシング講座」は全て非常に高い受講満足を得ています。

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